
私はアクリル絵の具で主に動物を描いています
アクリル絵の具で絵を描いていると感じるのは
やっぱり万能だな〜この絵の具。ということ。
他の画材はあまり扱った事はないのですが、知り合いに聞くと
他の画材にはある程度のルールがあると…
その点、アクリル絵の具はルール?と言うものは存在しないように思います
筆で描く?いや、指でもいいですよね
紙に描く?石や、板に描いたっていいです
水で溶いてから…?絵の具をそのままのせることもできます
じゃあ、アクリル絵の具で絵を描くってまずは何を知っておけばいいの??
万能だからこそ、悩むのがまず絵を描く上で何を学べばいいのか?ではないかと…
もちろん絵を描くには形の取り方や、観察力をつけていくのは大事なのですが
今回はアクリル絵の具で絵を描く上で知っておきたい事に焦点を当てていきたいと思います
これを知ってあなたのアクリル画がもっと素晴らしくなると思いますので是非参考にしてみてくださいね
目次
アクリル絵の具のここ大事!!
アクリル絵の具で絵を描く時に必須ともいえる技法についてです
それはなんといっても、「重ね塗り」という技法…
深みのある絵、複雑な色合いを作る上で多くを占めているのかなと思ってます
素人だった頃の私もよくやりがちだったことは
色を重ねるという考えがなかった事です…
一層目を塗ったら終わり。そんな感じでした笑
この部分は初心者さんがやってしまいがちな感覚かなと思います…
しかし、重ね塗りという事ができると知ってから絵が格段に変化していきました
一番の変化は絵に深みが出るという事です
私の過去の絵と比較するとわかるのですが…
ど素人の時に描いた絵はどこかのっぺり、薄っぺらい感じがしませんか?
そりゃそうですよね、1層しか塗っていないので、影すらもありません笑
そして、重ね塗りをして描いた絵はこちら👇
描き方自体変わってしまってますが、見てほしいのは色の重なり具合です
明るさの中でも何層も重ねて色味を作ってます
暗いところで言うとかなり重ねて暗さの段階を変えています
そう!重ね塗りをすると絵に重厚感が出たり、よりリアルな描き方が可能になるんです!
重ね塗りの種類をご紹介!!
重ね塗りが大事なのはわかった…
では次に覚えておくといいのが
重ね塗りといってもやり方がそれぞれあります
グレーズ技法、スカンブル、広い意味でグラデーションなどなど…
しかし、始めて間もない時にこんなこと言われたってわかりませんよね…
ちなみに私は技法の名前を覚えるのがどうしても苦手です…笑
という事で、この重ね塗りは知っててほしいな!というところだけを摘んでいきますね
とその前にお伝えしておきたい事は…
アクリル絵の具には「透明、半透明、不透明」と、
透明度の種類がある事を覚えておくと便利です!
ちなみに、アムステルダムのアクリリックカラーには絵の具の透明度がわかるマークがついています👇
リキテックスプライムも絵の具の色の上に透明度が書いてあるので参考にしてみてくださいね
それでは、その透明、半透明、不透明の絵の具をどう重ね塗りに使っていけばいいのか?についてお伝えしていきます
透明度の高い絵の具で重ね塗り
透明度が高い絵の具は上から塗っても下の層が透けて見えます
この特性で使えるのがグレーズ技法
例えばライオンの絵を参考にすると
毛並みの暗い部分にグレージングを使っています
この効果は細かく描いた毛並みを消さずに色を重ねていくだけで暗さを足す事ができます
反対に、顔の明るさや毛並みの明るいところもこの重ね塗りをして表現してますよ
これは色味を足すことで明暗を作っていく方法ですが、他にも色味を変える方法もあります
例えば、葉っぱを描くとして…
絵の具の緑を使えばその葉っぱの色は表現できます…
あと、混色でも黄色と青を混ぜれば緑は出せますよね
ですが、重ね塗りでも緑を出す事ができるんです!!
青い色を塗った後、乾いてから上に「透明度の高い黄色」を塗ると…そう、いい感じの緑が表現できます
さらにその上から重ね塗りをしていくと、絶妙な色の変化を出す事ができるんですね!!
そのモチーフが持っている色を塗るのもいいですが、一味違う色合いを出したいのなら
グレーズ技法という重ね塗りで変化させてみたら面白い効果が出ますよ!
半透明〜不透明の使い方
次に、透明度の高い絵の具よりは少しカバー力がある半透明の絵の具でできる技法です
例えば、森の霧みたいなぼんや〜りした風景に使えますし、煙、砂煙りなど
はっきりしないタッチを表現したい時などに使う技法
スカンブル技法です
乾いた筆に、少なめの絵の具をつけて擦れさせながら塗っていく方法ですね
少し硬めの筆を使うといい具合の表現ができます
私が使っているのは「ぼかしブラシ」
他にもありますがこの筆でくるくると回すように擦っていくと砂煙が表現できたりします👇
他にも半透明の絵の具で作れる表現は人によってさまざまです
(万能絵の具ですからね!)
優しい光を表現できたり
スカンブルを重ねていけば遠近感のある風景を作れたり
(森などの奥に行けば行くほど霞んで見える風景ですね)
この技法は描く人によっても違う使い方ができると思います
特に正解はないので、あなたがこの技法を使って何を表現できるのか?を模索しても楽しいかもしれません!
あなたらしい使い方を見つけてみてください
不透明は失敗したっ!!て時の修正や描き足しに
不透明はなんといってもカバー力があることです
下に描いた色や形を覆い隠す特性があります
その特性で使えるのが修正する時や、上から描き足す場合です
例えば、形をとった時に崩れてしまってる箇所や消したい部分などには
不透明な絵の具を上から塗っていくと修正ができます
あと、透けずに上から描き足す事ができるので動物のヒゲや、動物の模様なども後から描き加える事ができますよ
ここでは、重ね塗りの技法になるのか微妙なところですが
私はグラデーションに不透明を使う事が多いです
特にグラデーションを塗る時は背景に使います
なので、ここで透明度の高い絵の具を使っていても終わりがみえません笑
(透明なのでキャンバスの地が透けて見えてしまうからです…)
多くの方はグラデーションには不透明のアクリル絵の具を使ってるんじゃないかなーと思います
そして、1層目は不透明で塗っていき、
乾いたらその上からきれいなグラデーションにしていくために
2層目で透明性がある絵の具などを使ったりしています
グラデーションは2層、3層にしていけばかなりきれいなグラデーションができます
(私のやり方かもしれませんが…)
なので、これもある意味重ね塗りの応用ですね
不透明→半透明+不透明→透明という順で塗っていくと深いグラデーションが表現できると思います
興味がある方は是非試してみてくださいね
まとめ
今回はアクリル絵の具の重ね塗りについてお話しました
正直、まだたくさんの重ね塗りの種類はあります…
でも、私がそうなのですが
初めから詰め込みすぎるとどの技法がどの場面に役立つのか…?というところが
いつも曖昧になってごちゃついてしまってました…
なので、今回は
- 重ね塗りの重要性
- アクリル絵の具の透明度の違い
- 重ね塗りの3つの技法
と、少なくまとめさせていただきました
でも、技法というのはあくまでもあなたの絵を描くための表現方法の1つです
技法ありきで考えるのではなく
何を描きたいのか?どういうイメージを作っていきたいんだろう?と
完成したイメージに合わせて技法を選ばれる事をオススメします
そして、まずは重ね塗りを遊びながら始めてみてください
不透明の絵の具でも水で薄めればグレーズ技法ができなくもないですし
(ただし、塗り跡が残ってしまうかも…)
そして実際、透明、半透明、不透明を塗ってみることから始めると
この記事で言っている事が身体に頭にスーーーと入ってくると思います
まずは試す事、やってみることです
紙やキャンバスがなかったらダンボールに塗っても楽しいです
簡単に試せる事から少しずつ挑戦してみてくださいね!
それでは、今回はこのへんで!
今日も楽しく描いていきましょう〜
最後までお読みいただきありがとうございました!