[アクリル絵]夏先取り!ひと味違うひまわりの描き方解説!

こんにちは!noraです

 

 

今回はひまわりの描き方です!

 

 

 

以前もひまわりを描いているんですが、その過程を動画に残していなくて…笑

 

 

 

という事で、再び描きました!

 

それで、私は動物画が主ですが、花の描き方もお伝えできれば…と…

 

 

 

でも、私の花や動物の描き方はちょっと色の使い方に特徴があります

 

 

なので、今回のひまわりの絵を描く過程や、色の選び方、背景のぼかしなど、技法についてもこちらの記事で解説していこうかなと思います

 

これを読んで、モチーフそのままの色じゃなく、ひと味違うひまわりの描き方を身につけてほしいと思います!

 

 

ひまわりを描く!画材を用意しましょう!

絵の具紹介

今回もそうですが、絵を描く画材にキャンバスを使います

 

 

裏張りキャンバスですね!大きさはF0サイズを用意しました!

 

 

これは側面まで描けるタイプなので、描いた絵をコーティングしたら額縁に入れずに飾れるので、オススメしています

 

裏張りキャンバスについては絵を何に描きますか?裏張りキャンバス 張り方と絵の見せ方を参考にしてくださいね

 

 

 

 

それでは、キャンバスを用意したら次に用意するものです!

 

 

 

  • ジェッソ(最初にキャンバスに塗る下地剤)

 

  • 水入れ、タオル、紙パレットなど…

 

  • 斜版筆(平筆、丸筆でもOK)、細筆(細かな部分を描くため用)

 

  • スプレーボトル(100均で売ってる手のひらサイズ)

 

  • アムステルダムアクリリックカラー

(ガッシュと書かれているものは使いません!間違えやすいので注意⚠️)

 

 

以下、色の説明です👇

 

黄色系
黄色系

パーマネントレモンイエローライト

カドミウムイエローライトヒュー

イエローオレンジアゾ

 

ブルー系

ブリリアントブルー

ターコイズグリーン

 

紫系

ウルトラマリンバイオレットライト

ディオキサイジンパープル

 

ちょっとだけベネシャンローズ(ピンク)

 

それでは、流れを見ていきましょう!

 

最初に描く流れを説明しますね

 

  • ジェッソを塗る
  • ひまわりのシルエットを黄色で描く
  • 背景を塗る(背景のぼかし)
  • ひまわりのあたりを描く
  • ひまわりの明暗を描く(色選びを後で解説)
  • ひまわりの中心部分を描く(色の作り方、技法を解説)
  • 背景の日差しを描く
  • 微調整
  • コーティング
  • 完成

 

……このような流れにしています!

 

ちょっと文字にするとたくさん工程がありそうですが、そんな事はありません!

 

大事なところや、ポイントごとに丁寧に解説していきますね

 

キャンバスにジェッソを塗る→シルエットを描く

シルエット画像

まず、キャンバスに下地剤を塗るところから始めていきます

 

 

 

その理由は、アクリル絵の具の発色を良くするためでもあるんですね

 

そして、キャンバスの布目が荒い場合、絵の具を塗っても凸凹感が邪魔になります

 

 

そういう理由から、私はジェッソを必ず塗ります!(たまに塗ってない人もいますがオススメしません)

 

 

今回は2層塗りました!これで、絵の具の滑りが滑らかになるかなと思います

(平筆か、刷毛で塗れば均等に塗れますよ!)

 

 

それでは、次にシルエットを描いていきます!

 

 

ところで、少し疑問になるところかと思うのですが、「なんで背景から塗らないの?」の部分ですが…

 

 

 

今回はひまわりなので、使う色は黄色系ですよね

 

 

アクリル絵の具での描き方は基本、自由ですが、多くの方は背景から塗っていくと思います

(重ね塗りが可能な絵の具なので)

 

 

しかし、今回は全体に背景のブルーを先に塗ってから、ひまわりのシルエットを描いていくと、ひまわりの部分が緑になってしまうんですね

 

 

これはグレーズ技法でして

 

青の背景に半透明色の黄色を上からのせると背景が透けて青と黄色が重なって緑になるんです…

 

 

ここで、不透明の黄色を使えばいいじゃん!となりそうですが、残念ながら不透明の黄色が見当たりませんでした…(ガッシュじゃないですからね!)

 

 

この技法は他で使えばいい味を出してくれるんですが

 

今回はキレイな黄色を出したかったので、色を重ねないために最初に黄色でシルエットを描かせてもらってます

 

 

そんなわけで、シルエットからざっくり描いていきましょう!

(後で修正は可能なので、大きさや、バランスを見るために大まかに描いていきます)

 

 

 

背景を塗る時はグラデーションやぼかしを使う

背景塗る参考画像

シルエットが描けたら次は背景を塗っていきます

(シルエットが完全に乾いてから進めます)

 

 

 

使う絵の具はブリリアントブルー、ターコイズグリーン、カドミウムイエローです

 

 

 

左斜め上から陽が指しているのを想定してるので今回はターコイズグリーンを日差しの色にします

 

 

 

ここで、便利な道具があるのですが、それはスプレーボトルです

スプレーボトル

100均でも売っている手のひらサイズのボトルを用意しておくとかさばらずに便利ですよ!

 

 

で、使い方は背景はグラデーションや、ぼかしで塗る時に使用します

 

 

キャンバスにシュッシュッと水を吹きかけてから絵の具を塗っていけば、わざわざ絵の具を水で溶いたりしなくて済みます

 

さらに、絵の具が乾いてきたらまた水を吹きかければいいだけなので時短にもなりますよ!

 

絵を描く時は1本持っておく事をオススメします

 

塗り方はざっくりでいいです!

 

日差しはターコイズグリーンですので、左斜め上が一番明るくなります

(最後に日差しを足すのでここでは大まかに塗っていけば大丈夫です)

 

 

中間がブリリアントブルー、下の方にブリリアントブルーと黄色が混ざって緑、黄色のぼかしを作っていきます

 

 

 

注意点としては先に描いたシルエットの部分を避けて塗っていかないといけません…

 

 

 

ですので、通常よりグラデーションや、ぼかしは難しくなります…

 

 

ここでは、平筆や、斜版筆を使って色と色の境目を馴染ませるように塗っていけば不規則なグラデーションが出来上がります

 

 

もし、キレイなグラデーションにしたい場合は、マスキングテープでシルエットを覆って塗るというやり方もあるので、試してみてくださいね!

 

 

黄色のぼかしを作る事で遠近感を出す

ぼかし参考画像

 

メインは1輪のひまわりですが、背景に黄色や緑のぼかしを作る事で、そこにハッキリ写ってないけど、ひまわりが並んでるんだろうな〜という印象を与えることができます

 

 

 

その塗り方は先にブリリアントブルーを塗って、乾かないうちにカドミウムイエローを✖️(バツ)印を描くように筆(斜版筆か、平筆)を動かしていきます

 

 

 

そうすると、色が混ざって緑になる部分や、黄色の部分を作ることができるんですね

 

 

ここでのポイントは、ひまわりの丸い形を描くイメージで黄色を塗っていくこと…

 

 

万が一、画面下の部分の全体が緑になってしまったら、乾いてからイエローを薄く描いていけばいいかなと思います

 

ここら辺は言葉で説明は難しいですね…

 

ぼかしでも、重ね塗りでも、ぼやけている感じが出せたらOKですよ!

 

ひまわりのあたりを描いていく

あたりを描く参考画像

さて、ここから、ひまわりを具体的に描いていきます

 

がっ!!

 

 

あたりを描くとはどういうこと?と思う方もいると思うので、説明しておきますね

 

 

あたりをつけるとは、大体の形を描いておくという事です

 

 

 

ひまわりにあたりをつけるには、ひまわりの中心の丸い形の大きさや、花びらの形、方向などを大まかに位置付けしていくんです

 

花びらを描くコツ

花びらの先や、花びらの向きを不規則に描くことで

動きのある花が描けます

均等に描くとのっぺりした印象的になってしまうので

躍動感や動きを意識してみてくださいね

 

 

 

 

この時に使う筆は、細い筆でもいいのですが、斜版筆でざっくりした形を描くと全体のバランスも見やすくなるかなと思います

 

 

ここでのポイントは細かく見過ぎない事です!あくまでも、全体のバランスを見ながら描くことが重要です!

 

 

 

細かく描くのは最後の方ですので、この段階ではバランスをよく見る癖をつけるといいかなと思います

 

 

ひまわりの明暗をつけていく!①影色に使う色を解説!

 

あたりを描いたら明暗をつけていきましょう!

明暗参考画像

 

通常の描き方なら、ひまわりの黄色が明るい部分、花びらが重なって影になっている部分は黄土色や、茶色など、黄色に白が黒を混ぜて明暗を作っていきます

 

 

しかし、私の描き方はちょっと違います!

 

 

影色にはウルトラマリンバイオレット、ブリリアントブルー、ターコイズグリーンをそれぞれ塗っていきます

 

 

 

これは、nora流の色の選び方ですが、黄色のひまわりに青系、紫系を使う事で、補色効果が生まれて、メリハリのある絵が出来上がります

 

 

ちなみに、影のつける場所は

 

 

ひまわりの円になっている部分と花びらの境目あたり、花びらが重なっているあたりに青や紫をのせる事で遠近感を出すことができますよ

 

 

最後に、ディオキサイジンパープルで一番暗くなる部分を描いていきます👇

 

メリハリのある描き方参考画像

 

これはメリハリのついた絵にするために影をハッキリさせるために使います

 

 

 

花と花の付け根、茎の部分、葉っぱの裏側、花の中心部分を細筆で描き込んでいきましょう

 

 

これによって、ぼんやりしていたモチーフがキリッとした表情になるので、ここは丁寧に参考画像を見ながら描いていってくださいね

 

 

 

 

ひまわりに明暗をつけていく!②明るい箇所の色を解説!

 

次に光が当たったり、ひまわり本来の色味の部分を塗っていきます

 

 

青系、紫系で塗った箇所以外に、まず、パーマネントレモンイエロー(不透明だけどガッシュじゃないです)を塗ります

暖色使い方参考画像

 

 

その後、重ね塗りでカドミウムイエロー(半透明)を塗っていってください

 

そうすると、下のレモンイエローが重なって明るい黄色が表現できると思います!

 

 

そして、またここでも、イエロー以外の色を所々に塗ります

 

イエローオレンジアゾ(オレンジ)とベネシャンローズ(ピンク)を黄色の花びらに少しおく事で、黄色だけじゃない、ひまわりを表現することができます!

 

 

のせる箇所は…好みですが、私はターコイズグリーンと隣り合う形で塗る事が多いです(これも補色効果です)

 

 

ここ大事!!

補色効果を使う場合はどちらかの彩度(鮮やかさ)を落とした色を使うようにした方

 

ハレーション(目がチカチカする現象)を起こしにくくします

 

補色を使う時は明度(明るさ)彩度(鮮やかさ)の度合いに気をつけて調整してくださいね

 

 

 

ひまわりの真ん中(花の中心)を描く

 

ひまわりの中心部分を描いていく時にイメージしてほしいのはドーム型になっているという事です

 

 

花びらと円形は平坦ではなく、種の部分は盛り上がっている事を意識してくださいね

 

 

そして、さらにそのドーム型の真ん中に穴が空いているような?くぼんでいるような?描き方も必要です

 

これは説明が…難しいので図にしました…👇

 

ひまわりの中心部分を描く説明画像

 

伝わりますか?大丈夫ですか?!

 

ドーム型に、もう一つの円を描いて、さらにその内側にもう一つの線を描くとくぼんだ形を表現できる!って伝えたいのですが…

 

 

そして、その内側に描いた線をブルーや、黄色に紫を混ぜたかすんだ色を塗れば空間ができたみたいになるという事です!

 

私の言葉ではこれが限界です…すいません!

 

 

では、次にドーム型になっている部分の色を説明しますね

 

 

まず、ドーム型の手前は影になるところです

 

 

いつもなら影には青や紫を使うのですが、違和感が出てしまうので

 

今回はイエローオレンジアゾにウルトラマリンバイオレットを混ぜてベージュっぽい色を作ります

色の作り方参考画像

 

混色した色を影になる部分に円を描くように描いていってください

 

 

そして、ドーム型の端にはイエローオレンジアゾにレモンイエローを混ぜた明るい色をこれも円を描くように端から影になっている箇所に向かって塗っていきます

 

 

 

そうすると、光が端の方に当たって見えるので立体感を作る事ができます

 

 

同じように、くぼみがある円のところも明るい色を塗っていけば色味は仕上がります!

 

 

 

最後、影になっている部分に先ほど作ったベージュっぽい色に少し紫を足して暗くし、筆でちょんちょんと点を描くようにしていけば表面のブツブツ感が表現できますよ

 

 

背景の色を足していく

日差し画像

最終段階です!

 

 

最初の方で背景をざっくり塗ってもらったのですが、もう少し重ね塗りをしていきます

 

 

といっても、日差しの部分をターコイズグリーンで重ね塗りしていくだけです

 

 

この場合、キャンバス左上の角から放射線状に筆を滑らせる感じでひまわりに向かって塗っていきます

 

この時にあまりベタ塗りにすると光が目立ち過ぎてしまうので、薄く重ねていくイメージで塗ります

 

いい感じの日差しができたら完成です!

 

ちなみに…

 

今回葉っぱの部分を詳しく説明しませんでしたが、ブリリアントブルーとカドミウムイエローを混ぜたら緑になるので緑がなくてもその色味を紫や、レモンイエローなど混ぜて色を変化させる事ができます

 

 

明暗の付け方や、光の当たる箇所の表現はひまわりを描く時と同じなので、今回は省かせていただきます

 

また、葉っぱメインの絵を描く場合には詳しく、細かく解説させていただきますね!

 

 

微調整で完成したら、コーティングまで!

最後に、全体を見て違和感のある箇所がないかを確認していきます

 

 

 

光が当たる感じになっているか?影や部分に違和感はないか?もっと描き込む部分はあるか?ないか?

 

 

 

それでも、なければサインを入れて完成です!

 

 

そして、飾る場合や、保管するにはニスを塗る必要があります

 

 

理由は劣化や、傷がつく、汚れるのを防ぐためですね

 

 

保護剤はバーニッシュというものでツヤのあるものや、ツヤなしのものもあって種類があります

 

これは個人の好みだと思うのですが…

 

 

私の場合はクリスタルバーニッシュを使用しています

 

 

 

薄く何層かに塗れば光沢感が出てガラスに入れたような見た目になります

 

ちなみに、私は3層ぐらい塗りますね

 

ニスを塗る時の注意点⚠️

2層目、3層目を塗っていく場合は

必ず塗ったニスが完全に乾いてから2層目を塗ってくださいね

 

 

じゃないと、変な箇所で1層目が剥がれたりして、表面がボコボコになります…

 

 

こうなったらすっっっごいめんどくさいことになるので、その辺だけは注意してくださいね⚠️

 

 

コーティングしたら、完全に乾くまで2日ぐらい待ってから飾ってください!

 

 

最後に…

 

今回はひまわりの描き方で色選びや、手順についてお伝えしてきました

 

 

少し長かったですよね…そして、説明しづらい部分があり、申し訳ありません!!

 

 

 

またこの記事に追加で動画を貼り付けておこうと思いますので、動画でも確認してみてくださいね

  • ジェッソを塗る
  • ひまわりのシルエットを黄色で描く
  • 背景を塗る(背景のぼかし)
  • ひまわりのあたりを描く
  • ひまわりの明暗を描く(色選びを後で解説)
  • ひまわりの中心部分を描く(色の作り方、技法を解説)
  • 背景の日差しを描く
  • 微調整
  • コーティング
  • 完成

 

この手順は絶対こうしろ!というものではないですが、私の頭の中を整理した結果、この流れに辿り着きました

 

あなたもあなた自身の描き方があると思うので、参考までにお伝えしました

 

 

そして、「まだ描き方の順番がわからないよ〜」という方はこの手順でひまわりを描いてみてくださいね

 

 

 

すこし、変わったnora流の色の選び方ですが、一味違う絵を描きたい時の参考にしていただければなと思います!

 

 

それでは、長くなりましたが、今日はこのへんで…

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました

 

nora

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Twitterでフォローしてね

おすすめの記事