画力を一気に上げる!ライオンを描くポイントと技法を解説!!

こんにちは!noraです

 

 

私の絵の描き方には2種類あるのですが

 

 

それは写実的に描く方法抽象的に色で表現する方法です

 

 

そして、今回は初心に戻ってリアルなライオンの絵を描いてみました

 

 

 

YouTubeにもアップしているのですが、技法の細かな所を説明するのは難しかった、、

 

 

 

そこで!今回のライオンの絵に使われた塗り方、描き方などポイントを細かく解説したいと思います

 

 

今回のテーマは「優しい光とライオン」です

 

戦いの前の洞窟でくつろぐライオンをイメージして描いています

 

 

そして、今回の描くポイントは

 

 

  • 背景の光の作り方

 

  • 水面に反射した岩やライオン

 

  • ライオンの描写

 

の3つかなと…

 

順に解説していきます!よろしくお願いします!

 

 

今回は動画もあります!よろしければどうぞ!

 

リアルに描くライオン〜背景の塗り方〜

背景塗り方

アクリル画を描く時の順番としてはまず背景から塗っていきます

 

 

これは、アクリル絵の具は重ね塗りができるので上からライオンを足していけばいいんですね!

(この時の絵の具は後で説明します)

 

 

それでは、背景ですが使う技法はグラデーションを使います

 

 

 

左上から光が当たっているかのような感じでキャンバスの中心部分までのグラデーションを作っていきますね

 

 

 

・使う絵の具はアムステルダムアクリリックカラー

アクリル絵の具画像

 

旅にもお世話になった絵の具で大容量で、色もたくさんあるので重宝しています

 

それでは、使う色は

 

  • イエローオーカー
  • パーマネントグリーンライト(以下緑と書きます)
  • ディオキサイジンパープル(紫)
  • 少しだけブラック(黒)

の4色です

 

この4色を混ぜ(混色)ながら背景の色を作っていきますね

 

 

グラデーションで混ぜた色を変化させていく

 

まず紫と黒を混ぜた色で光から一番遠い箇所を塗っていきます

 

 

ここは、光から塗っても良かったのですがバランスを見るために暗いところから塗りました

 

 

次に画像のように最初に塗った暗い色と紫をぼかすように筆を動かしていきます

背景塗り方

 

 

ポイント

ポイント!!

最初の絵の具が乾ききらないうちに次の色を塗ると境目をぼかす事ができますよ!

 

・さらに、腕の動かし方は手首から動かすのではなく、ひじを軸に腕を大きく動かすと

力がいい感じに抜けて均等に塗ることができると思います!

 

次に、紫と緑を混ぜた色を同じように境目をぼかしながら塗っていきます

 

そして、最後にイエローオーカーですね。ここは緑とイエローオーカーの混色にしています

 

つまり外側から

黒+紫 ・ 紫 ・ 紫+緑 ・ 緑+イエローオーカー ・ イエローオーカーの順になります

 

まだまだ汚いですね…でもいいんです!

背景1層目塗り終わり

 

ある程度塗れたら、乾くまで待ちます…

 

乾いたら重ね塗りをしてきれいなグラデーションにしていくので

 

1回目の塗りはそこまできれいじゃなくて大丈夫です

 

重ね塗りって便利ですよね〜!!

 

 

それでは、2層目のグラデーションを今度は光から塗っていきます

 

と、光からと書いていますが、正直どちらからでもいいです

 

塗りやすいやり方で塗ってもらえればいいですよ

 

でも、注意点としては光があまり広がらないように暗い色で調整していくといいかなと思います

 

グラデーションらしくなってきましたね笑

背景塗り方画像

 

 

今回は優しい光が入り込んでいるという設定なので

 

光が広がりすぎると雰囲気が変わっていきます

(もちろん、あなたの考える光で描いてもらえればいいです!)

 

背景はモチーフを引き立たせる大事な工程です

 

あなたが出したい雰囲気に合わせて光を調整してみてくださいね!

 

人によっては3層目、4層目かもしれませんが、とりあえずきれいなグラデーションができたら

次の工程に行きましょう

 

ちなみに、最終的な光の調整は最後にします

 

 

水面に反射する岩やライオン

水面に映る岩の描き方

背景がある程度描けたら岩を描いていきますね

 

今回は水辺にある岩を描くので水の反射も出てきます

 

といってもポイントを抑えれば簡単に描けますので大丈夫ですよ!

 

それでは、岩の位置を決めていきましょう!

 

ポイントは、ライオンがメインなので、当然ですが岩は下の方に位置します

 

画面の下から3分の1あたりに岩を描といいかなと思います

 

描いたらここで反射する岩の形も描いておきます

 

そして、岩と水面に映った岩の境目に横線を引いて水面を表現できます

水面に映る岩の描き方

(まっすぐな線よりは岩の凹凸も意識しながら歪んだ線にすると水面っぽくなります)

 

 

今回は波もない静かなイメージなので、岩の部分にしか水面の線を描きません

 

 

 

さらに、水面に映る岩やライオンは大まかに描くのがポイント!

 

 

メインはライオンなので、水面に映るモチーフが目立たないように暗めに大まかに描いています

 

 

 

ここは画像を見てもらうのが一番ですが

光の当たる所、影の部分を強調しただけで細かな描写はしていません

(ライオンの毛並みは少し描いてますが…)

 

これだけでも、反射してるように見えるので他のシーンでも使ってみてくださいね

 

 

ライオンの描写はシルエットから

シルエット画像

私のもう一つの描き方、抽象的に色で描く時もそうなのですが

 

動物や、花、モチーフはシルエットから描いていきます

 

これは、最初に細かな所を見る癖を無くして

全体のバランスを見る癖をつけるためにもいい方法です!

 

 

そして、何より形が崩れにくくなります!!

 

 

 

シルエットを描くポイントはまずライオンの大きさを考える

 

これくらいかな?とあたりをつけるんですね

 

例えば前足の部分、タテガミの一番高い所、ライオンの顔の形、タテガミと体の境目、お尻…

 

そこにちょんちょんと線をつけてみる

あたりをつける参考画像

 

 

そうするとざっくり形が出来上がるのがわかると思います

 

それを線で繋げていくとシルエットの完成です!

 

この時に私が役に立つな〜と思う筆が斜版筆!

斜版筆紹介画像

筆先が斜めにカットされた筆なのですが、あたりをつけるのに大助かりです

 

そして、あたりをつけたらそのまま斜版筆で線がかけるので、便利ですよね

気になったら一本は持っておくといいですよ!本当におすすめなので

 

 

明暗をつけていく

 

シルエットを描いたら次はライオンに明暗をつけていきます

 

この時の色は

・レッドアキサイド(茶色)

・ディオキサイジンパープル(紫)または黒

・イエローオーカー(黄土色)

 

この3色を混色しながら明暗を作っていきます

明暗つける画像

 

 

左からの光なので

ライオンの顔、足、タテガミからだんだんお尻にかけて暗くしていきます

 

 

特にタテガミと体の境目、お尻にかけては光が当たらないので暗くなります

 

 

ここは陰影をつけていくのですが、影の暗さを変えていくんですね

 

紫(or黒)と茶色を駆使しながら色を混ぜていってください

この2色で色の段階を作っていくイメージです

 

 

 

次に明るい部分、顔やタテガミ、足の部分ですね

ここはイエローオーカーと茶色、影には紫も混ぜながらになります

明暗つける画像

 

ここである程度の明暗や陰影が作れたら

 

次に描き込んでいく時にわかりやすくなるのでここはよく見て色分けをしていってくださいね

 

毛並みは影から描く

 

動物の毛並みを描く時に失敗しがちなのが、毛の「のっぺり感」ではないでしょうか…?

 

 

ペタ〜と貼りついたような毛並みになってしまって立体感が出せない…

 

 

その原因は、毛並みを同じ方向に描いてしまう…というのが原因の一つです

 

特にライオンの毛には段差があります

 

長い毛で覆われていますが、そこには短い毛や、毛の流れが違う部分もあります

 

 

そういった所を細かく見て最初に描き分けていくとのっぺりした毛並みから卒業できます!

 

 

という事で、毛並みの影、暗い部分を描いていきます

 

毛並みの影を描く画像

 

 

 

なぜ影の部分から描いていくのかというと毛の段差、毛並みの変化をわかりやすくするためです

 

初心者さんが影から描かないとどうなるのか…?

これを茶色や、イエローオーカーで、毛並みをかいてしまうとどこが境目だったっけ?となって

結局、のっぺりした毛並みになる可能性が出てきてしまうのでそれを防ぎたいのです!

 

 

というわけで絶対この描き方!てことではないですが

 

 

ここはよく観察して段になって暗くなっている所を描いていきます

 

 

筆の持つ位置、細い線の描き方は?

細筆を使った細い線を描く時は筆を短く持ちます

 

そして、45度ぐらいに傾けながら

筆先だけでちょんちょんと描いていくと細い線が描けますよ!

 

筆全体を使う事はあまりないので筆先で描くを意識してみてくださいね

 

 

 

 

毛並みは細筆で一本ずつ!

毛並みの描き方

毛並みの影を描いたら細かく毛を描いていきますね

 

 

毛並みを描くポイントとしては暗めの色からだんだん明るくの順で描き重ねていく事です

 

 

最初は面相筆で大まかな毛の流れを描いていってから細筆で描き込んでいきます

 

 

今回はイエローオーカーに紫を少し混ぜた色から描いています

 

そして、2層目、3層目とだんだん明るくしていくんですね

大まかに描く毛並み画像

 

 

 

今回私が使っている細い筆ですがキャムロンプロアルテージュ2号の細筆です

穂先が長めのタイプで細かな描写、毛並みには最適な筆だと思っています!

 

 

そして、もう一つ!

ライオンの毛の流れがわからないという方は多んじゃないかな…と。

 

 

そこで、毛の流れを矢印で書きました!

毛並みの流れ参考画像

 

正面からと、横顔からと…身体も!伝わりますか?

 

 

横顔の毛の流れ参考画像

身体毛の流れ参考画像

ネコ科の動物を描いてて思うのですが毛は大体この流れになっています

 

これがわかるとどんな動物でも毛の流れがわかるかと思います

是非参考にしてみてくださいね!

 

 

毛の陰影を作る簡単な方法!重ね塗り

 

毛並み全体が描けたらさらに毛に影をつけていきます

 

 

 

その時に簡単なやり方は透明度の高い絵の具を使う事です

透明色で重ね塗り画像

 

 

アクリル絵の具には透明、半透明、不透明の3種類があるのですが

 

 

ここ重要!!!

透明、半透明の絵の具を使う事で、毛並みを消さずに重ね塗りをする事で色味だけを変えることができます

 

 

透明の明るい色を重ねれば明るくなり、暗い色を重ねれば暗くなるということですね

 

 

毛並みの微妙な暗さや明るさはこの重ね塗りで表現できます

 

 

使った色はライトレッド(茶色)、半透明の絵の具に黒を少し混ぜて作った色

 

暗くしたい部分に面相筆で薄ーく塗っていきます

 

 

そうすると、一段階暗さが増して陰影を作ることができます!

 

 

暗くする部分は

毛と毛の境目 

顔の窪んでいる部分 

耳の近く 

足と毛の境目 

顔とタテガミの境目 

身体半分(お尻にかけて)

 

 

と、大体境目に当たる部分を暗くするとメリハリがついてきます

 

 

 

暗さも調整できるので、実際塗ってみながら調節してくださいね

 

 

さらに描き込んでリアル感を出す

 

ここまできたら、かなりリアルな毛並みが出来上がってるんじゃないかな〜と思うのですがどうでしょうか?

 

リアルは細かく描けば描くほど

 

重ねれば重ねるほどリアルになっていきます

 

 

ここは根気がありますが頑張りましょう!

 

 

そして、またさらに描き込んでいくのですが…(汗

 

明るい部分、暗い部分に分けて細筆で描いていきます

 

暗い毛並みを描く画像

 

 

最初に毛並みを描く時に毛の影から描いたのを覚えていますか?

 

 

そこをさらに強調していくイメージです

 

 

レッドアキサイド(茶色)に黒を混ぜた色=黒に近い茶色で描き重ねていきます

 

 

 

ポイントは

毛の全体を描くよりは生え際だけを描いていくイメージでしょうか?

際の部分を描きます

 

反対に明るい毛並みは主に毛先の部分を重ね描きします

明るい色はイエローオーカーにチタニウムバフライトを少し混ぜた色(濃いベージュ)

 

明るい毛並み描く場所参考画像

 

 

 

そうすると毛の束に細かな明暗がついてさらにリアル感が増しますよ

 

 

光が当たる毛並みの色

 

最終段階です!!

 

明るい毛と暗い毛に分けられたら最後、ハイライトを入れるよう

 

明るい毛の部分をさらに明るくします

 

 

 

使う色はイエローオーカー+茶色(少なめ)+チタニウムバフライト(クリーム系)を混ぜた色

 

淡いベージュのイメージですね

 

 

 

その色を、顔の目の下、ヒゲの出ている箇所、口周り、タテガミの毛先、足先、耳の一部分

毛並み明るい箇所参考画像

 

細かいですが…ここはじっくり観察して描いていってほしいところです

 

 

最後に、口周りをホワイトで毛を描いていきます

 

基本的にホワイトはここにしか使っていません(あっ、ヒゲもですけどね)

 

 

 

補足ですが…

目を描く時はベースの色、影、ハイライトで描けます

今回は目の描写は細かな事はしていないので、

ベースカラー(イエローオーカー)で塗って

茶色で影をつける。最後に光のハイライトを入れれば目が完成します

 

最後!微調整して完成です

 

最後は全体の色のバランスを見ながら微調整していきます

 

見ていく部分は

 

光が強さはこれでいいのか?

毛並みが自然に見えるか?

毛の色に違和感はないか?

どこか色が浮いて見えていないか?

 

などなど、細かな事ですが見ていって違和感がなければ

 

今回、光が弱かったのでイエローオーカーを水で薄めて塗り足しました

 

ここでプチポイント!

 

プチポイント!

光を描く時、左上からライオンに向かって塗っていくと思います

さらに、その上から光のラインと交差するように筆を横に滑らせながら塗っていくと

優しい光の表現ができます

 

これは今回ライオンを描きながら見つけた描き方です

 

優しい光を作りたい時は是非やってみてくださいね!

 

最後に…

 

リアルなライオンを描くコツは…

 

結局、描き込んだだけリアルさが増す!!という事です…

 

背景で3層、ライオンの毛並みで、5層ぐらいは描き重ねてると思います…

 

ちなみに岩は3層ぐらい描いていたかな…?

 

 

ここまで描き込めば誰でもリアルな描写は作れるという事ですね!

 

 

 

なので、一番大切なのはコツコツ描いて諦めない事です

 

 

この気持ちの方が大事だったりします

 

 

正直、リアルな絵はすぐには完成しませんし、描き足す部分もわからなくなってきます…

 

しかし、その分初心者さんはリアルな絵を描くと観察力が格段に付きます!

 

今まで気づかなかった部分に気づけるようなそんな力がついてきます

 

リアルな描写→独自性のある絵

 

この流れでいくと基礎もちゃんと身につけた

 

素晴らしいあなたの絵が出来上がっていくと思います!

 

 

もし、画力を一気に上げたい!!

 

と思っている方は是非リアルに絵に挑戦してみてくださいね!!

 

今回は長々と書いてしまいました…

 

 

文章で説明って難しいですね……!!

 

 

それでは、また!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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