アクリル画にニスは必要?額に入れる場合は?を解説します

こんにちは!noraです

 

私はアクリル絵の具で動物や植物を描いているのですが

 

 

たまにアクリル画にニスを塗るべきかどうか」迷う事があります

 

 

中にはアクリル画にニスを塗らない派もいらっしゃるという事で…

 

 

さらに、購入してくれるお客さんからもこんな質問が来ます

 

 

「額に入れて飾るならニスは塗らなくていいんじゃない?」と…

 

 

あなたならどうしますか?

 

 

確かに額装すれば空気に触れる事がないので安全かもしれない…

 

でも、描き手からすればどこか心配ですよね…

 

 

そこで、今回はアクリル画にニスを塗る意味と、額装する場合はどうなのか?について

 

わかりやすくお伝えできればなと思います

 

ニスって何のために塗るの?

ニス参考画像

アクリル画を描いた後に塗るニス…

 

一体何のために塗るんだろう?と思った事はありませんか?

 

これは作品を飾ってくれるお客さんに説明するためにも描き手側が知っておいてほしい事でもあります

 

主にこの3つを目的としています!

 

1.絵の色を長持ちさせてくれる〜退色や黄ばみを防ぐ〜

2.ほこりや、汚れから守る

3.仕上がりの質感をコントロールする

 

 

1.絵の色を長持ちさせてくれる〜退色や黄ばみを防ぐ〜

 

アクリル絵の具は乾燥すれば水に強く、耐久性もあるのですが

 

紫外線や空気中の成分によっては時間とともに少しずつ色あせてしまう事があるんですね…

 

 

 

特に明るい色や淡い色は影響を受けやすい…

 

 

 

そこで!

 

ニスを塗る事で紫外線や空気のが触れるのを防いで色が鮮やかに保つ事ができます

 

簡単にいうと、

 

絵に「日焼け止め」を塗るようなイメージで考えるとわかりやすいかもしれません

 

紫外線から皮膚を守るみたいな感じですね

 

 

2.表面をコーティングして、ほこりや汚れから絵を守る

 

アクリル画は、乾くと少しだけ色が沈む?事があります

 

ちょっとマットな感じになるというか…伝え方が難しいですが

 

アクリル絵の具は顔料アクリル樹脂を混ぜたものでそのアクリル樹脂が色の変化を起こしています

 

 

 

塗った時の色と乾いた時の色が違うって事が起こるんですね

 

 

 

その時に、多少マットな表面になるのですが、そこにほこりや汚れが付きやすくなるんです…

 

 

さらに、指で触ってしまった時などは皮脂汚れで指跡が残ってしまうトラブルも…

 

 

そういったトラブルを防ぐためにニスを塗ります

 

 

表面に保護膜を作る事でちょっとした汚れや擦れ、皮脂汚れからも守る事ができます

 

 

作品を販売してお客さんに大切にしてもらうためにもこの保護をする事が大事なんですね!

 

 

 

3.仕上がりの質感をコントロールする

 

ニスを塗る事で、絵を紫外線や汚れから保護できる事はわかっていただけたと思います

 

そして、さらにもう一つ!

 

ニスの種類によって絵の印象を変える事ができるんですね!

 

 

 

ニスには「ツヤあり(グロス)」「半ツヤ(サテン)」「ツヤなし(マット)」など

 

見た目を調整できる種類があります

 

 

 

絵のテーマや雰囲気に合わせて、最終的な印象をコントロールできるのもニスの面白いところですよ

 

 

例えば、ツヤありのニスを塗れば高級感が出せたり

 

ツヤなしで光の反射を抑えて落ち着いた印象にしたりなど

 

「どんなニスを塗るか」で完成する絵の印象を変える事ができるんですね!

 

初心者さんにオススメのニスはこれ!

ニスの種類画像

ニスには大きく分けてツヤあり、半ツヤ、ツヤなしの3種類があります

 

ここは、好みが分かれるので試してみる事が一番ですが

 

私の場合は、ずっとツヤありを使っていました

 

でも、最近はツヤツヤがいい場合とそうじゃない絵があるな〜と感じているので

 

ツヤありと半ツヤの2種類使うようになりました

 

これは用途で変えて使っていけばいいので、出したい雰囲気に合わせて選んでいくといいかなと思います

 

 

そして、さらにニスを「刷毛で塗る」「スプレーで塗る」の2つの塗り方があるんですね

 

 

私が初心者さんにオススメしているのはちょっと高めですがスプレータイプ

 

 

絵の大きさにもよりますが、均等にニスを塗る事ができます

 

でも欠点と言えば…

 

換気が必要ですし、地面にニスが残らないように気をつけないといけません…

(コンクリートなどについてしまうと取れませんからね!)

 

 

そこのところを気をつけてもらえれば、吹き付けるだけなので楽かと思います

 

 

刷毛で塗る時のコツ

 

反対に刷毛で塗るタイプは最初はちょっとしたコツが必要です

 

ニスの何が難しいって均等に塗ることがつまずきやすいポイント

 

 

塗っている途中でニスが乾いてきたり、ムラになってしまったり…

 

 

私も最初は結構苦戦しました…

 

 

 

なので、初めは水をほんの少し混ぜて塗ってみるといいかなと思います

 

 

ニスの種類によっては粘り?が強く塗り方が遅いとすぐ筆跡が残ってしまうものもあります

(クリスタルバーニッシュはそうでした…)

 

 

そこに少しだけ水を入れて少し粘りを緩くしてから塗ると焦らず塗る事ができましたよ

 

 

初心者さんが初めてニスを塗る時は乾き時間がわからないから焦ると思います

 

そうならないためにも、水で調整してみて慣れてきたら

 

自分の塗り方を見つけていけばいいかなと思います

 

補足

補足

1つの絵にはニスのブランドは統一した方が無難です

絵に2種類の違うブランドのニスを使うとひび割れや上手くニスがのらない可能性もあります…

トラブルを防ぐためにも、一つの絵には一つのブランドを使うようにした方がいいですよ

 

 

 

 

額に入れるならニスはいらないって本当?

額装参考画像

絵を飾る時や迎えていただいた方から絵を額装して欲しいという要望も出てくると思います

 

 

その時にニスを塗るか塗らないかに悩まれると思うんですよね…

 

 

私の経験では…

 

 

これはどちらでもいいというのが本音です

 

 

でも、私は心配性なのでニスを塗るようにしています笑

 

 

これは実体験ですが

 

 

私のお客さんの中には必ず額装をして欲しいという方がいらっしゃいます

 

その時に、お客さんにニスを塗ってもいいかを聞いていたのですが

 

大半はニスはならなくて大丈夫!と言われるんですよね

 

 

当初は言われたままニスを塗らずにそのまま額装してお渡ししていましたが

 

どうしても、心配になり最近では、マットなニスを塗って額装してもらってます

 

 

というのも

 

 

確かにガラスは外からの汚れやキズを防いでくれますが完璧な保護とは言い切れないなと…

 

ガラスが紫外線を完全に遮断するわけではないですし

 

絵、自体を保護しておけば、作品の寿命も確実に伸びますよね

 

 

そういった理由で私は額装してもニスを塗るようにしています

 

ニスは塗っても塗らなくていいと思いますが

 

私みたいに心配性な方は塗って安心した方がいいかもしれないですね笑

 

 

次にじゃあ、ニスの種類は何でもいいのかというとそこは気をつけたいところもあります

 

 

ガラス、アクリル板入り額に入れる場合のニス選び

 

先ほど、ニスには3種類あるとお伝えしましたが

 

ツヤありはダブル反射が起きる可能性があるので絵が見えづらくなる事があります

 

 

なので、半ツヤとツヤなし(特にツヤなし)を選ばれるといいかなと思います

 

 

額に入れる場合は反射に気をつけないといけないので

 

ツヤなしで反射を抑えて絵の細部が見えやすくするといいですね

 

 

もし、額装を頼まれる事があったらこういう部分にも気をつけてニスを選んでくださいね

(もちろんニスなしでもいいと思いますよ)

 

まとめ

 

大切な絵を保護してくれるニス

 

展示する時や、キャンバス、パネルのみで飾る時、お客さんに迎えてもらう時など

 

大事な絵を安心して飾れるようにニスの存在は重要です

 

ちなみに、過去に私はニスはいらないだろうと塗らずにそのままにしていたら

 

擦れや、傷がついたりして気持ちもキズついた覚えがあります…

 

 

なので、一生懸命描いた絵を守るためにもニスを使われる事をオススメします

 

1.絵の色を長持ちさせてくれる〜退色や黄ばみを防ぐ〜

2.ほこりや、汚れから守る

3.仕上がりの質感をコントロールする

 

大切な絵をまずはあなた自身が守っていきましょう!

 

 

それでは、今日も無理なくやっていきましょ〜

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

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