こんにちは!noraです
先日、歳も経験も大先輩な画家さんに私の絵を見てもらう機会がありました
きっかけはお客さんの親戚に画家さんがいたからです
そのお客さんは私の絵を何枚も買っていただいてる方で
その絵を画家さんに見せていたらしいのです
そして、その画家さんに言われたお言葉が
とても考えさせられる大事な要素が含まれていたので
私の出た答えも含めてお伝えしたいと思います
絵を販売したい、独自の絵を確立させたいと思っている方には
お役に立てる内容かなと思います
目次
自分を突き詰めていく…分かりそうでわからない言葉
絵を見てもらった後
その画家さんから言葉をいただいたのですが
「もっともっと自分を突き詰めていったらその先にもいけるんじゃない?」でした
突き詰める先……
確かにそうだけど…分かりそうでわからない…
心のどこかがソワソワする感じでした
突き詰める先とは?
自分を理解するってことかな?
もっと自分の事を理解する…
分かりやすく言葉を変えてみると…
言われた言葉がなんとなくストンと落ちた気がする…
以前にも、自分への棚卸しの大事さを話してきましたが
まさにそれだなと…
でも、もっとって…どこをどう棚卸ししたら…
悩んだ私はノートを取り出し…
画家になるまでの事を思い返してみました
幼少期…学生…就職…絵を描けなかった頃…
あんなことあったな、あの頃はキツかったな…
絵に関しての全てを巡らせていきます
そして、さらに細かく深掘りしていくとある事を思い出しました
初めての個展…泣いてくれたお客さん
24歳の頃、初めての個展をしたのですが
その時、ご来店されたお客さんが私の絵を見て泣いてくれた事がありました
それは空の絵だったのですが
お客さんのお母さんが亡くなられた日に見た空と一緒の色をしていたそうです
その当時の私は思いもしなかった光景に戸惑いながらも、同時に
私の絵でお客さんが泣いてくれている…
お客さんの想いと私の絵が繋がれた感覚になりました
そして、わたしの人生の中で
こんなに素晴らしい体験をしたことに改めて感謝しました
この経験から
再び、突き詰める事を考えたとき…
そうか!とやっと理解しました
自分の想い+お客さんの想い
絵は自分の想いを込めて描いていきます
ただ、自分の想いだけなら一方通行ですよね
絵を描く、絵を見てもらう先には必ず見てくれる人がいます
その見てくれる人を理解する事も大事な要素だったんです
私たち画家も1人では何もできません
1人仕事と言われますがお客さんがいてこその画家業です
絵を売る前にお客さんの未来像を描けるかどうか…
先ほどの泣いてくれたお客さんの場合は
大事な想い出と絵が繋がれた話ですが
それも、お客さんの想い出の光景と私の絵の光景が
お客さんと共有、共感できた瞬間でもあります
だからこそ、お客さんの気持ちを理解するための
自身を突き詰めて、深掘りしていく事で
自分の本当の想いを見つけていく事が何よりも重要になります
自分の絵を理解してお客さん像を考える
じゃあ、自分の絵とは何だろう?を考えました
- なぜ色で絵を描くのか?
- なぜ動物なのか?
- なぜその中でライオンが多いのか?
いろいろ考えて出た答えは
一つは「自分らしく生きる強さの表現」
もう一つは色の持つパワーで
私自身の環境を変える事ができた経験から
色を使って私だけの表現をしている事
ライオンを多く描く理由は
ライオンの絵を通して弱い自分でも自立して
自分の足で歩んでいく意思を表現している
ここで見えてきたのは
決して、依存しない
それぞれの色でそれぞれの人生を生きていき
自分らしく生きていく在り方を絵を通して伝えたい
そして、辛さや、孤独感、不安に思う方にも
心の中に強い想いを持っていることに気づいてくれるような
そんな絵をお届けしたい
ようやく答えに辿り着きました
癒したいや、慰めたい気持ちもありますが
誰もが心の奥底にある強い想い、軸となる想い
その想いたちに自ら気づいて自分の足で歩んでいけるように
背中を押すようなそんな絵を描いていきたいんだと
改めて言葉で現すことができました
自己理解の先にあるもの
マーケティングを勉強する上で大事な
自分への棚卸し
そして、自分の作品を作る上でも
自分を突き詰めていく、深化していく…
世間では自分自身を理解する工程をないがしろにしがちです
ですが、表面的な言葉ではなく
もっと、何かこう……奥底にある……
本当に伝えたい想い、心の底から感じている事を
自分自身で見つけていく事がもっとも大事だと感じました
自分を理解しないでお客さんを理解するなんてできない…
一方通行のまま感情をぶつけるようなものです
だからこそ、先輩画家さんも、自身を突き詰める事を大事にしている
本当の意味での突き詰めるが理解できた気がしました
そして、何より方向性が見える事
好きだからこの絵を描いていたから
好きの、その奥の感情に気づく事で見える方向性…
そして、その方向に向かっていった先に理想のお客さんがいる
先輩画家さんから言われた突き詰めるの本当の意味…
他の誰でもない
私の想いとお客さんの想いとが共有、共感、深化できる場所
その場所に行くための大事な言葉でした
一緒に輝ける世界へ
絵を描いていく事は1人で黙々と描いていくと思います
そこで、つい、お客さん像よりも、自分の思いが強くなってしまいますよね
しかし、自己理解をした上で絵を描いていくと
あなたが生きたい方向性、伝えたい方向性がわかってきます
そして、その先に出逢うお客さんも輝けるような作品を作ること
その事を一番大事にしていくことがお客さんと一緒に輝けることなのでした
そう考えたら作品が輝いて見えた
以前の私は好きなもの、惹かれたものを思いっきり描いていました
でも、なんで好きなんだろう?
なぜかを言葉でも伝えられるのですが、少しモヤモヤ感は残っていました…
動物の目が好き…
それよりもっと奥の好きな感情…
それが今回やっと言葉にできた気がします
そして、その答えが言葉で現せた時
今まで描いてきた絵画たちがさらに輝いて見えたんです
これは私の本心、心の奥底を理解したからだと感じました
さいごに
今回先輩画家さんにいただいた大事な言葉
突き詰めるとは私とお客さんを繋ぐ想いを発見する事
それは短い時間では答えが出ないような
長い時間、自分自身を探究していきながら
山あり谷ありで谷底でふと見つけた小さな芽のような…
必ずあるのによく見ないと見えてこない
それが見えてくる時は
自分自身と向き合い続けて、ふとした瞬間なのかもしれません
そして、見つけたら枯れないように大事にゆっくり育てていく
それがいつか、大樹になって、実をつけていって
それを見つけたお客さんがまた幸せになっていく
そんな想いの循環が「突き詰める」の言葉の先にあるのかなと
実感しています
あなたの突き詰めた先の想いは何ですか?
作品作りで考える時に参考になりましたら幸いです
最後までお読みいただきありがとうございました