こんにちは!noraです
絵を販売するというと何を思い浮かべますか⁈
原画を販売する、ポスターを、スマホケースなどのグッズでしょうか?
絵描きが自分の絵を使って色々な物に複製して販売する方法があると思います
原画は貴重です
私はこれまでに絵画販売をしてきましたがそのほとんどが原画販売でした
もちろんオーダーもあり、それも原画ですよね
ただ、私の初めの頃の絵は細かく描いていく絵ばかりだったので
時間がかかり過ぎていました…
一ヶ月に1枚も描ければいい方だったんですね
作品もたまらないし、好きな絵すら残せない…
個展をする前とかは必死に描き溜めていた覚えがありますw
そんな時、ある印刷技術に出逢いました
それがジークレープリントというもの
ただのコピーでしょ⁈
と原画が欲しい方に散々言われたのですが…
ただのコピーではない!世界最高峰の技術でした
ジークレープリントって何?
初めて聞く方にはわからないですよね
私も今までの印刷技術と何が違うのかわかりませんでした
なので、簡単に説明すると
現在で最先端の版画技法であること
ジークレープリントは
「インクの吹き付け」を意味していて
7万色以上の色彩を扱えるので細かな色味も再現ができる事で
微妙な色の具合の表現も可能になりました
そしてもっとすごいのが欧米では印刷ではなく、美術品としての価値も
保証されているそうです!!
すごくないですか?
そして、アクリル絵の具で描いた絵もそうですが、耐光性というのも気になります…
光による劣化や、変質を起こしにくい性質のこと
ジークレー印刷は
耐光性と色の再現に最も優れている複製技法でもあります!!
最先端技術でできること
ジークレー印刷は原画の色を再現してくれる技術です
私の場合
原画をキャンバスに描いているので
そのままキャンバスに印刷して欲しくなります
木製パネルで描いていても
そのまま木製パネルに印刷したいと思っちゃいます
私には原画と変わらない状態で販売したいという想いがあります
それが出来てしまうのがジークレーの凄さです
もちろん、和紙や、アート紙などにも印刷可能で用途で変える事ができますよ!
色の校正は必ずした方がいいですよ!
ジークレー印刷をする時にはまず初めに
データを取ってもらう(スキャニングする)必要があります
このスキャニングをしてもらうことでデータとして残り
データを元として印刷がされるんですね
そして、スキャニングしてもらったからといって
この時点では残念ながら原画の色をそのまま表現はされていません…
ここ色はいいけど、ここはなんか色味が違うな……など
それぞれの色を細かく調整していく必要があるんですね
それが色の校正です!
これをやるかやらないかで再現されたものが違ってきます
(一回自分で写真をデータ化したものを送ってプリントしてもらいましたが
これは販売できないでしょう……というクオリティーでした)
せっかく心を込めて描いた絵の色味が違ったら別物になってしまいます…
なので最初は費用がかかってもこだわる所なのかなと想います!
ということで、
私が今お世話になっている所の例ですが…
スキャニングも大きさにもよりますが
私が頼んでいるところでは最初は万単位で費用はかかります
詳しく話すとF4サイズで¥15,000ぐらいでした
その後、一枚をキャンバス地でジークレーをお願いした場合
約¥5、6,000〜でした
一枚の絵にかかる費用としてはこんな感じです
データ化したその後…
スキャニング、色校正をしてもらったら…
後はお客さまからご注文いただいたらメールでデータを送って作ってもらうだけです
そこにもオプションではありますが
絵の後ろに飾る用の紐を通せる金具をつけてもらうことや
発送時に大事な絵を保護してくれる梱包など
いろいろサービスがあるので
あとはお家までお願いします!と頼むだけ
これも、私がこれからも旅に出れる理由でもあります
今までだったら自分で金具を付けて、発送準備して…と
時間も労力もかけていました…
それがメール一本で…いい世の中になりましたw
複製画の例
微妙なニュアンスの色や、明るすぎる色は結構印刷で出ないと思いますが
始めのスキャニングの時点で色校正も打ち合わせ済みなので
違和感なく仕上げてもらう事ができます
私の絵は色の組み合わせなどで出る色でない色があるので細かく調整させてもらっていますよ
ただこれは難しいという色も確かにあります
私の頼んでいるお店だと
ゴールドはなかなかそのまま色味を出す事は難しいと言われました…(悲)
他のお店も色によってできる出来ないがあるかもしれないので
その都度、打ち合わせする事をおすすめします
側面まで印刷して欲しい時の一工夫
絵を描く時に裏張りキャンバスを使用している方は
側面まで描いている方、多いと思います…
というか私がそうです!
なので、側面まで印刷してもらう方法としては…
木枠から外してキャンバスのみでスキャニングする!です
(シンプルですけどね…w)
私が裏張りキャンバスを使用する理由は側面も絵が描けるという利点です
お客さまは正面から絵を見る前にその絵に向かう時に側面が見えますよね?
私はそこまで大事にしたいと思っていました
なので違う角度から見る絵も面白いんじゃないかと思いこの方法をとっています
まとめ
絵描きさん本人が原画を持つ理由としては
個展に展示することや本当に大事な思い入れのある絵を残しておきたい
という気持ちからだと想います
私もライオンの絵は複製画でしか販売はしていません
(個人的には落ち込んだ時に必要な絵なので…)
世の中が進化して出来たジークレー印刷はこれからも
絵描きさんにとって大事なものになると想っています
あなたももし、絵の販売や、残しておきたい絵が描けた時には
ジークレー印刷を是非利用してみてはいかがでしょうか?
本当にクオリティー高いのでっ!
私ももう一枚お気に入りの絵ができたのでスキャニング頼もうと思います!
では、また!
最後までお読みいただきありがとうございました!!