[アクリル]色彩の基礎から実践までの流れをわかりやすく解説!

こんにちは!noraです

 

私は色で絵を描くようなイメージでいつも制作に向き合っていますが、絵に興味がある方には色彩の本を買ったり、配色の仕方などを調べた経験があるのではないでしょうか?

 

 

 

学び始めの頃は説明がわかりにくかったり、何となく理解しても、いざ絵を描く時になったら全く知識が活かせない…なんて事も起きているかもしれません…

 

 

 

 

そこで、絵を描き始めて間もない方向けに簡易的ではありますが色を扱う時の実践方法と学び方のステップをお伝えできればなと思います

 

 

 

色を使う事に苦手意識や、色を塗って汚くなるなど、色彩に自信が持てない方に参考にしていただきたいです

 

 

 

 

実践的な色の使い方をしていくためのステップ

 

まず初心者さんが色の仕組みを理解して実践するまでの流れをお伝えします

それは

 

  • 色の基礎理論を知る

 

  • 色が与える心理効果を知る

 

  • 実際に色を混ぜる(混色)練習をする

 

  • アクリル絵の具の塗り方や、種類を学ぶ

 

  • 実際にモチーフに色を塗る

 

という流れですね

一つずつ見ていきましょう

 

 

 

 

色の基礎を知る

 

まず、基本的な色の種類や特徴を学んでいく必要があります

 

 

ここ、私も苦手だったんですが、すごい知識を入れないといけないわけではなく、基本的な知識を知って感覚を掴んでほしいという点でみていきますね

 

 

 

色相環(カラーホイール)→色の関係性を視覚的に理解するためのものです

色相環の説明画像

色相環の中には赤、青、黄という色の三原色というものがあります

 

 

 

その三原色をそれぞれ2色を混ぜていくと緑、オレンジ、紫と新たな色味ができますね

(例えば赤と黄でオレンジといった感じです)

 

 

 

 

それらを円にした状態を色相環で表しています

 

 

 

また、色相環の中には補色、類似色というものがあります!

 

補色

 

色相環で反対側にある色を補色と言います

 

 

補色は色同士のコントラストが強調されて鮮やかな色味になる効果があります(補色配色)

 

 

補色の説明画像

 

例えば、マグロの刺身に添えられたシソ、青空を背景に咲くオレンジのチューリップ、森の中にある赤い花とかですね

 

 

 

注意点

補色効果はあまり多用しすぎると逆に画面がごちゃごちゃしてしまうので使う場合は注意が必要です

 

 

 

類似色

 

色相環の補色とは反対に隣り合った色たちのことです(または彩度、明度が近い色)

 

 

 

類似色の説明画像

 

 

 

調和が取りやすいので穏やかさや、柔らかな印象を作る事ができます

 

 

 

例えば、空を描くときに青の隣り合う色を使ってグラデーションをつくったり、赤い花を描く時にオレンジや、赤紫などで光や、影を作ったりすると柔らかな絵ができると思います(アナロガス配色)

 

 

 

 

注意点

注意点としては調和を取るのでインパクトという点では弱く感じるかもしれません

類似色、補色をうまく組み合わせていくともっと幅広い表現が可能になるので色で遊んでみるのもオススメです

 

 

そして、三原色(赤、青、黄)と、さらに白、黒を足した5色でさまざまな色が作れてしまいます!

 

 

 

そのためには、次に学んでいきたい事は色の3つの要素を知る必要が出てきます

 

色の3要素

 

それは色相(色そのもの)、明度(明るさや、暗さ)、彩度(鮮やかさや、くすみ)の3つです

 

 

 

色相は色そのものの事ですが、そこに明度や、彩度を変えるによってたくさんの色を作り出す事ができるんですね

 

 

 

 

明度(明るさ、暗さ)を変えるには色相(色)に白や黒を少しずつ混ぜて明るさを変えていきます

 

 

例えば、赤を白を徐々に混ぜる(混色)とピンクになっていき、明るくなります

反対に黒を混ぜていくと茶色に近づいていき、最終的に黒になります

 

明度の説明画像

 

 

 

 

 

 

 

彩度(鮮やかさ、くすみ)を変化させるには無彩色(黒、白、グレー)を混ぜると変化します

 

 

色そのものが彩度が高く、グレーに近づくほど彩度が低くなります(くすむイメージです)

 

彩度の説明画像

 

 

実際に一色の色を白、黒で徐々に色を変えていく練習をしていく事で、理解しやすくなりますよ

 

 

 

ちなみに…モノクローム配色というものがあるのですが…

 

これは調和を学ぶ時にわかりやすい配色方法です

 

一色を白、黒で変化させて塗ってみると調和の取れた色の並びができます

 

 

例えば、青に白、黒を少しずつ混ぜて色を変化させたさまざまな青で配色するとかですね

 

 

明度を試した時の色で配色していく感じです!

 

 

 

 

どうでしょうか?

 

色の三原色と白、黒を足すことで色んな色が作れるのは理解いただけましたか?

 

 

そして、次に色の心理的な効果を簡単にみていきますね

 

色の心理効果を知る

色の心理説明画像

色には人に与える心理効果というものがあります

ここを押さえておくと表現する時に何色を選ぶのかをスムーズに選択できるようになりますよ

 

 

暖色(赤、黄、オレンジなど)

 

進出色とも言われ目を引く色なので強調したい部分に使うと効果的です

 

 

あと、エネルギーや、暖かさ、活力を感じさせる色です

 

寒色(青、緑、紫)

 

後退色とも言われ奥行き感を出したり、影の部分に使うと効果的です

 

 

心理的には落ち着きや、冷静さ、静けさなどを与えると言われています

 

中性色(茶色、グレーなど)

 

安定感を与える色たちです

この色たちは所々にバランスを取るために使うと効果的です

 

ポイント

他にも心理効果として色によって色んな言葉が当てはめられています

 

 

しかし、実際に色を見てどう感じるかを考えて、自分らしい解釈をして色を選んでほしいと思います

 

 

絵を描く場合は本に書かれている事が全てではないと思っています

 

あなたの感性も大事にしてくださいね!

 

 

 

 

実際に色を混ぜる練習をする

混色説明画像

では、実践編として色を混ぜる(混色)を経験していきましょう

 

 

 

絵を描く時に欠かせない、色を混ぜて新しい色を作っていく事を実際に体験する事が大事になります

 

 

 

頭でわかっていても、実際作る色が違っていたり、想像と現実にできる色が違う場合もあります…

 

 

 

これは訓練していくしかないですが…

 

 

まずはどんな色になるのかを体験して、ストックを増やしていく方が色を理解していくには近道だと思います

 

 

 

実際に色を混ぜる事をする意味は、見て、体験していく事で想像力も付いてきます

 

 

 

この時、色んな色を使うというよりは色の三原色(赤、青、黄)をまず混色していく事をしていきます

 

赤+青→紫などですね

 

 

紙を用意しなくてもパレット上だけでも大丈夫です!まずは体験してくださいね!

 

 

そして、お互いの混ぜる量を変えてみてどんな色の変化があるのかを実際見てみる事が大事です

 

 

この混ぜるを試していく事で新しい色の発見につながります

 

 

 

白、黒を混色した色に混ぜて明度、彩度の変化も試してみる

 

また、白、黒も足してみてどんな色の変化があるのかも見ておくと後々役立ちます

 

 

明度、彩度は本で読んだだけではなかなか理解しにくいと思います…

 

 

 

直接、目で見て学ぶことで本で読んだ時のような、なんとなくわかるが少なくなります

 

 

 

ここでも、実際に混ぜてみる事が大事なんですね

 

 

しかし、大量に絵の具を使うともったいないので少量の絵の具を混ぜてみるをオススメします!

 

 

 

好きな色の発見にも繋がるので、いろいろ試してみる事をオススメします

 

 

 

塗り方の種類を学ぶ

絵の具の塗り方説明画像

色を混ぜて変化を理解した後にする事はアクリル絵の具の塗り方を学んでいきます

 

 

 

アクリル絵の具は透明、半透明、不透明と絵の具の中にも透明度が違う絵の具があります

アクリル絵の具の透明、半透明、不透明…どう使えばいい?

 

 

その種類によって塗り方や、技法もあるので塗りながら学んでいく段階ですね

 

 

ここでは2つご紹介しますね

 

グラデーション

グラデーション説明画像

色を徐々に変化させていく塗り方です

 

空を思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません

 

 

青から白へ色を滑らかに変化させていく場合、色と色の境目をぼかしながら塗っていく事で色の変化を自然に見せる事ができます

 

 

 

私の場合ですがグラデーションは不透明(ガッシュではないですよ)のアクリル絵の具を使います

 

 

 

色ムラになりにいので水の含み具合を気をつけて塗っていけばスムーズに塗ることができます

ちなみに使う筆は幅の広いナイロン筆を使うと塗りやすいですよ

 

 

 

この場合、画用紙、キャンバスなどに水の入った霧吹きなどである程度濡らしてから塗っていくと滑らかに塗ることができます

 

 

 

 

もう一つはメディウムを使うのですがリターダーを使います

 

 

アクリル絵の具は速乾性があるので乾きを遅らせるメディウムを使うことでこちらも滑らかにに塗ることが可能になるんですね

 

 

リターダーを使う場合は絵の具に直接混ぜるか、霧吹きに少量のリターダーを水と混ぜて使う方法があります

 

 

あなたがやりやすい方法を見つけて塗ってみてくださいね

 

 

 

重ね塗り

重ね塗り説明画像

 

セロハンのように下の色も活かしながら上にもう一色をのせることで新たな色を作る方法です

 

 

 

赤上から薄く黄を塗るとオレンジになるという感じです

 

 

この場合は透明、半透明の色をのせていくとうまくできます

 

 

この時の注意点は下の層の絵の具が乾いてから必ず重ね塗りをしてくださいね

 

 

 

乾き切っていないと色が混ざってうまく表現できなくなります

 

 

 

nora

あと、モチーフを鮮やかにしたり暗くする時にも重ね塗りが役立ちますよ

 

 

重ね塗りのもう一つの使い方はモチーフを鮮やかにするための重ね塗りもあります

 

 

例えば…

赤い薔薇を描く時に赤に白や、黒を混ぜて塗っていた場合、だんだんと彩度(鮮やかさ)が低くなります

その場合に透明度の高い赤を描いたバラの上から薄く塗ると下の陰影を消すことなく鮮やかさだけを足すことができます

 

 

 

 

今回は技法を2つご紹介しましたが他にも色んな塗り方があるので興味を持った技法を実際に練習して体験してみてくださいね

 

 

 

実際に簡単なモチーフに色を塗る

モチーフ画像

 

色の仕組みや、塗り方を少し理解したら実際に簡単なモチーフに色を塗ってみましょう!

 

 

 

ポイント

ここで気をつけてほしいのは最初は色の数を絞って練習する事です

 

 

初めからいろんな色を使いすぎると「汚くなる」というトラブルの元になります…

 

 

 

なので、バランスが取りやすそうな色を選んで明度、彩度を変化させて組み合わせていくとわかりやすいかもしれません

 

 

そして、塗り方の練習なので、りんごとか、本とかわかりやすい形がいいと思います

 

 

 

あと、動物や、人を描きたい場合はまずは簡単なシルエットを描いて塗っていくといいかなと思います

 

 

 

初めは難しいものを挑戦せずに、わかりやすいモチーフを選ぶといいですよ

 

 

 

ここでの目的は色の選び方、塗り方を実践的に学ぶためです

 

 

 

 

そして、明度、彩度を使って配色や、立体感を出すためには?と塗りながら学ぶためにわかりやすいモチーフを選ぶ事が大事になるんですね!

 

 

 

実践していくと、色の組み合わせや、重ね塗りなどを理解しやすくなります

 

 

もし、うまくいかない所があったら、課題として捉えれば特に練習する箇所もわかってきます

 

 

 

最初は学んだ事をアウトプットしていくのに大変さはあると思いますが、実践して体に覚えさせると忘れにくくなるので是非、実際に手を動かしてみてくださいね

 

 

まとめ

いかがでしたか?

 

色の仕組みから実践までを簡易的にお伝えしました

といっても、ちょっと長くなってしまいました…(すいません!)

 

 

 

色を簡単に説明するというのは難しいですが、重要なのは

 

 

色の基礎を知って実際に混ぜたり、塗ったりして体験していく事です

 

 

 

 

特にまだ絵の具に慣れていない方は色の関係性や、効果、塗り方などを学びながら自分の感性を養っていく必要があります

 

 

 

 

そのためには実践で色を選んだり、混色をして明度、彩度を調整していくのに慣れていく事です

 

 

 

  • 色の基礎理論を知る
  • 色が与える心理効果を知る
  • 実際に色を混ぜる(混色)練習をする
  • アクリル絵の具の塗り方や、種類を学ぶ
  • 実際にモチーフに色を塗る

 

この流れを実践していけば絵を描く時の色選びに悩む事は少なくなります

 

 

 

ですので、ちょっと小難しい事も入っていますが、一つずつ学んでいってあなたらしい色の使い方を身につけてほしいと思います

 

 

では、また!

 

 

ちょっと、長くなってしまいましたが最後までお読みいただき、ありがとうございました

簡単なデッサンの描き方はこちら

 

 

 

 

 

 

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