アクリル絵の具で動物画 背景に役立つ3つの技法

こんにちは!noraです

 

 

私はアクリル絵の具で主に動物画を描いています

 

動物ってかわいいですよね〜。ついつい没頭しちゃいます

 

 

しかし、こんな疑問ありませんか?

 

 

  • 動物と背景が同化して動物が目立たない…

 

  • 背景って結局どうすればいいの?

 

 

私も同じ疑問を持っていてしばらくその答えを見つけられませんでした

 

背景まで細かく描いてみたり、画面いっぱいに動物を描いてみたり…

 

でも、どこかしっくりこないし、描いてて違和感があるんですよね

 

 

そこで、動物が際立つ背景の作り方についてお伝えできればな思います

 

 

新しい技法とかはないですが、何にでも使える技法なので是非、使ってみてくださいね!

 

 

動物画 背景に使える技法はこれ!

 

もう、結論いっちゃいます

 

それは、ぼかし、グラデーション、平塗りです

 

 

動物画を描く時の背景は何もないか、シンプルな方がモチーフが目立ちます

 

 

背景まで細かく描くと、動物と背景が被さってしまって、何を伝えたいのかわからなくなりませんか?

 

 

なので、極端にいえば、動物画の背景は真っ白でもいいと思ってます笑

 

 

その分、動物画に色をたくさん使ったり

技法を使って目立つ描き方をすれば、それはもう1つの作品になりますよね!

 

 

 

しかし、このやり方をする場合は動物画をどう表現するかが肝になってきますので技法を学んでから挑戦してみる事をおすすめします

 

 

他の作家さんのも見てみると、やはり動物にいろんな技法を詰め込んでいます

メディウムを使った方法や、タッチの違い、他の画材を組み合わせたりなどですね…

 

なので、作風が決まってきたら描いてみるのも面白いかもしれません

 

 

が、今回は背景の説明なので、平塗り、グラデーション、ぼかしのポイントごとにお伝えしていきますね

 

平塗りは動物の色と照らし合わせて決める

黒い犬色付け参考画像

 

平塗りは広い面積を塗る方法で、筆跡を残さず画面をフラットに塗る方法です

 

 

これは、初心者さんに最初に挑戦してほしい塗り方なのですが、

 

ここで、最初のポイントは背景の色をどう決めるのか?です

 

例えば犬を描こうとした時、その犬が茶系の色をしています

 

 

じゃあ、背景は何色にしましょうか?

 

黒?紫?ピンク?白?……

 

この背景の色でイメージがガラッと変わるんですね

 

なので、まずはその犬の絵をどんな雰囲気にしたいのかを考えます

優しいイメージだとしたら淡いパステル系の色だったりですね

 

一度、背景の色でどんな雰囲気が出るのかをイメージしてみてください

 

 

そして、背景色が決まったら次は、塗り方についても!

 

重ね塗りで焦らず塗りましょう

 

まず、先にお伝えしたいのが一回でキレイに塗る事は考えないでください

 

アクリル絵の具は重ね塗りができます

 

なので、一層塗ったら乾かす→乾いたら2層目を塗る……と重ねていけばキレイに塗れますからね

焦らずにいきましょう!

 

次に使う筆についてです

使う筆は刷毛か、平筆(筆先がフラット)、斜版筆(筆先が斜めにカット)の3つの誰かで塗るといいかなと思います

 

あまり細い筆を使うと筆跡が残ってしまうし、塗るの大変です…

 

 

私は斜版筆を使いますが、多くの方は平筆か刷毛を使っています

 

ここは、好みがあるので使いやすい筆を選ぶといいですよ!

(ちなみにナイロン筆で充分です!)

 

 

ここで、初心者さんがつまずくポイント!

平塗り塗り方参考画像

 

それが筆の角度と腕の動かし方…

 

平筆を例にしますが、面積の広い部分を塗る場合、腕の動かし方が上手くいかない方がいます

 

 

ポイントは筆をある程度寝かせて(45度ぐらい)、ヒジを軸にして優しく動かしてみてください

 

 

1層目はキャンバスが透けたりしますが、焦らず何層か塗っていけばキレイな平塗りができますよ

 

 

絵の具と水の分量は2:1で塗ってみてください

 

塗っててカサつくな…と感じたら少しずつ水を足して滑らかに塗れる状態ならOKです!

 

 

 

グラデーションは横、縦、斜めでイメージが変わる

 

 

グラデーションとは色が徐々に変化していって色と色の境目がぼやけているようなイメージです👇

グラデーション参考画像

 

上の画像は横に伸びるグラデーションですね

 

 

では、縦や、斜めにするとどうなるでしょうか?

 

 

縦のグラデーションの使い方は深海や、上から差す光などを表現できます

縦のグラデーション参考画像

 

 

 

 

斜めのグラデーションはモチーフに、片方からぼんやり光が当たる様子を表現できます

斜めのグラデーション参考画像

 

 

 

 

どの位置からグラデーションにするかで動物に与えるイメージが違ってきます

 

まずはどんなグラデーションにしていくのかを考えてみてくださいね

 

 

それでは、塗り方についてお話しします

 

グラデーションの簡単な塗り方

 

ここでは、キャンバスを使った塗り方です

 

まずジェッソ(下地剤)を塗ったキャンバスを用意。

 

 

使う筆は平塗りの時と同じです(刷毛、平筆、斜版筆など)

 

絵の具の色は3色から始めるといいかなと思います

(明るい、中間、暗いの三段階の色を用意してください)

 

 

まず、色を三段階に分けて塗っていきます

 

 

次に水の入ったスプレーボトルでキャンバス全体に水を振りかけます(水滴が残る程度)

スプレーボトル

 

 

 

そして、パレットに出した絵の具を筆で取りそのままキャンバスに塗ってみてください

 

キャンバスに水をかけているので伸びが良くなります!

 

そのまま1色目を塗ります(乾いてきたらその都度、水を振りかければOKです)

 

塗り終わったら筆を洗って、水気を取り、2色目突入!!

 

 

 

3色まで塗れたら刷毛や、幅の広い筆で色と色の境目を✖️(バツ)を描くようにぼかしていきます

グラデーションの手順参考画像

そうすると、色と色の境目がぼんやりしてグラデーションが出来上がります

 

 

 

ポイント!!

グラデーションの時も1回目で完成させなくてもいいです!

ムラが出ている時は重ね塗りしていけば、キレイなグラデーションが出来上がります

ここでも焦らずが大事なポイントですよ

 

 

ピントがズレたようなぼかしの作り方

背景ぼかし参考画像

動物でも花でもなんでもいいのですが、モチーフを目立たせるには

 

背景をぼんやりさせるといい効果を出します

 

カメラとかもそうですよね、一眼レフで撮ったみたいなぼかし技術(スマホだとポートレート)

 

 

それを可能にするのがぼかしという技法です

 

じゃあ、そのぼかしってどう作るの?という部分を説明していこうと思います

 

 

ぼかしの作り方は筆や水分量が大事です

 

キャンバスを支持体にした場合の塗り方を解説しますね

 

 

まずキャンバスにジェッソ(下地剤)を塗っておきます

(乾くまでコーヒーでも飲んでいてくださいね笑)

 

 

ジェッソが乾いたらまずは背景の色を塗っていきます

この時、まだぼかしは使いません

 

下塗りと言ってもいいですね、まず下地を作ります

 

 

ここで、大まかに背景になる部分を考えていくといいかなと思います

背景ぼかし参考画像

 

 

 

例えば、犬の背景は芝生なのか、海辺なのか?そう考えていくと、色も決めやすいですよね

 

背景はぼんやりなので、はっきりしないですが、地面は土や、犬のバックは緑など、

 

イメージしながらざっくり塗っていきます

 

 

 

その下地も乾いたらぼかしをしていきますね

 

ここで、使う筆はぼかし用の筆を使います👇

ぼかし用の筆

 

 

こちらは平筆の毛が硬めのタイプです👇

ぼかし用筆画像

 

平筆ぼかし用

 

両方とも、使う場合は水分量は少なめで、擦れさせながらな塗っていくイメージですね

 

力加減は優しく擦り付けるぐらいがいいです

 

あまり、強く擦ると生地が痛みますので、優しくスリスリぐらいです笑

 

 

この時に、光のある所や、影で暗くなっている部分を塗り分けていくとぼんや〜りした背景ができると思います

 

 

これは、慣れとかもあるので最初から上手くいかないかもしれませんが

このやり方をマスターしてしまえばモチーフを際立たせる強い味方です!

 

 

参考になる動画も見つけたので参考にしてみてくださいね

 

まとめ:動物画を目立たせるには背景はシンプルにする

 

いかがでしょうか?

 

3つの塗り方を背景に使えば動物を際立たせる事ができます

 

✅ 平塗り

✅ グラデーション

✅ ぼかし

 

これは最初に学んでほしい技法でもあります

 

なぜなら、これができるとグーーーンと絵を描く幅が広がるからですね!

 

そして、風景画や、人物画などにも大いに使える技法です

 

ですので、まずはこの3つをマスターして描ける幅を広げていってみてはどおでしょうか?

 

 

また、動物の描き方などはyoutubeでも発信してるのでよかったら覗いてみてください

 

写実的に描く方法や、色をのせるだけで動物が描けちゃう方法など、メイキングもあるので参考になればと思います

 

それでは、今回は動物画の背景についてでした!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました

 

 

 

 

 

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