こんにちは!noraです
私の絵は色彩を多く使う、いろんな色の組み合わせによって絵を仕上げています
そんな中で質問される事がありまして…
「デッサンまではいい感じなのに色を塗るとグチャグチャになっちゃうんです…」
わかりますっ!!!
私もそうでした!
ハデハデな絵になっちゃったり
明るい絵をイメージして塗っているのに
逆にくすんだ色味になっちゃったり…
こういうのを繰り返していくと苦手意識が大きくなって
色を塗るのか怖くなっちゃうんですよね…
初めの頃は感覚で塗っちゃって取り返しがつかない絵になる
そんな経験をしてる人は多いと思います
確かにセンスがある人は色の使い方が上手いです
でもそんな人ばかりじゃない…
ではどうするのか?
私は自分の感覚と少しの色の知識を取り入れています
という事で、専門的な事細かい知識ではないですが
ここを覚えて実践していくといいよ!という事をお伝えできればなと思います!
色を扱う時に大事な3要素
色を表現する基本としては色の3つの要素があります
色相
私たちが絵を描く時に使う色のこと
彩度
鮮やかさを表します
一番鮮やかなのはビビットカラー(純色)で
無彩色(黒、白、グレー)を混ぜると彩度を低く出来ます
明度
明るさを表します
一番明るい色は白、暗い色は黒というような感じです
私たちはこの3つの組み合わせによって色を表現していきますが
色味を作る際、ビビットカラー(純色)に白、グレー、黒を混ぜて
さまざまな色を作って配色しています
例えばオレンジだけを無彩色(白、グレー、黒)を混ぜていくと、こんなに色味を出せます
明清色はだんだん白を混ぜく色
暗清色は黒を混ぜていく色
濁色は真ん中で四角く囲った色はグレーを混ぜた色味です
これだけでも色を塗っていくと一枚の絵が出来上がると思います
ちなみに、同系色だと統一感のある絵になると思いますよ!
でももっといろんな色を扱いたい!
そんな方は色相環で色のバランスを見ていくとわかりやすいかもしれません
色相環とは?
光の波長で色が変わるのですが赤〜紫というように連続的に配列して円環状にしたもの
私も迷った時は、この色相環を見ながら色の配置を決めたりしています!
そこで私が気をつけているポイントは暖色と寒色、中性色のバランスです
暖色を扱う時に知ってて欲しいのは進出色であること
何それ?と思いますが
赤🟥〜橙🟠〜黄色🟨は膨張して見えるので近く、大きく見える色です
それとは逆に寒色は
青🟦〜青緑は遠く小さく見えるので後退色と言います
補色と同系色を使って配色する
一つの例として、下↓の絵は寒色がモチーフの背景で暖色でモチーフを描いています
この色の使い方は補色といってオレンジの鳥に対して反対色の青を使うことで鳥さんを目立たせています
絵を描いていく時に何を強調したいのか?、何を主張したいのか? によって色を決めていきます
なので、目立たせたい色の対になる色(補色)を組み合わせるとメリハリのある絵になりますよ!
もう一つは同じ色味を組み合わせる方法です(同系色)
ちょっと色の使い方は独特ですがここで見て欲しいのは青い鳥に対して青い背景です
これは青の隣り合う色を使っていて、明度(明るさ)を変えながら表現しています
影の部分は青に暗い紫を徐々に混ぜていろんな影をつけています
ちなみに、黒は一切使っていません
黒を使いすぎると黒が強すぎて浮いてしまう気がします…(個人の意見です)
そして、少しだけ対になる赤系を使ってメリハリをつけています
こうやって対比をつける事によって目立出せたい箇所、目立たない箇所を
作っていくとメリハリのある一枚の絵ができてくると思います
自然界の色で配色していく
そしてもう一つは
自然の法則に沿って配色していく方法です
私たちの周りには自然が多くあります
その自然界が生み出した色味を使う事によって調和のとれた印象になります
光は黄色またはオレンジ、強い光は白というようなイメージ
影の部分は青、青紫、または黒のイメージ
これはわかりやすく強い光を例に出していますが
光の部分(黄色またはオレンジ)の明度を上げて
影の部分(青、青紫など)の明度を下げる事で調和した配色になります
花に色を塗ろうとした時ビビットカラーで塗ってしまうと不自然な印象になりがちです
それは花自体が鮮やかなビビットカラーではないから
自然界のものは少し鈍い色をしていると想います
周りの違う色味で鮮やかに見えるもので、単体では彩度が低かったりしています
なので、塗り始める時は鈍い色から塗っていくとバランスがとりやすいですよ
まとめ
色を塗っていくとバランスが崩れる理由としては
全部明るい色(彩度が高い色)で配色してしまったり、くすんだ色味だけで配色して
全体がぼんやりしてしまう絵になってしまっている可能性があります
ポイントは
- 明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)で主張するモチーフを調整する
- 暖色、寒色、中性色でメリハリを作る
- 目立たせない所(背景など)の色味に気をつける(目立たない配色にする)
この3つを気をつけているとだんだん思った色味で配色ができてくると想います
ちなみに、まだ慣れていない方は…
使う色の種類を減らして描いていくというのもおすすめです
最初からいろんな色を扱うと難易度が高くなります
いいバランスの部分と喧嘩している部分が一枚の絵にできてしまう…
でもどう直していけばいいかわからない…となりかねません
なので、初めは3色ぐらいから始めてはいかがでしょうか?
それで慣れてきたら5色にするとか…
3色、5色だけでも充分独自の表現が可能なのでいろんな混ぜ方や
明るさ、暗さを試してみながらあなたなりの色を身につけていって欲しいなと思います
今回は色のお話でしたが、色の勉強は奥が深いです
調べれば調べるほど学ぶ所が出てきます
でも、知識を入れすぎて独自の色で描けなくなったらもったいないです
絵描きは絵を構図や、モチーフ、色で表現しています
なので、色の勉強も必要ですが、勉強しすぎて、凝り固まってしまわないように
自由な感覚も取り入れながら描いていってくださいね!
またご質問などあればお気軽にご連絡下さい
お読みいただきありがとうございました!