公募展に出した経験が人生を変える

公募展に出すと決めてからがむしゃらに絵を描き続けた

 

期限は1ヶ月…

 

今まで小さな絵しか描いた事がない私には大きさも新たな挑戦でした

 

 

 

今まではF8サイズ(455×380)

挑戦中の絵はF30サイズ(917×727)……

 

 

間に合わないかもしれないという恐怖と不安と闘いながら…

 

 

 

気を緩めたら諦めそうになるから完成する事だけを考えて

何回も失敗して、キャンバスがぐちゃぐちゃになるんじゃない?

ていうくらい描き直して…

 

 

ようやく一枚の作品が出来上がりました

 

 

それはもう…私の中では渾身の一枚です

 

自信を持って送り届けたあと、結果が出るのは1ヶ月後…

 

 

その間、仕事を替えて絵描き旅の資金を稼ぐため収入がいい仕事につきました

さすがに3時間睡眠は身体が壊れると感じて…

 

 

 

とうとう発表の日…

 

 

ですが、私は日々の仕事の忙しさで発表日をすっかり忘れてしまっていたのです…w

 

 

 

後日、ある通知が届きました

 

 

 

それは応募した作品が入選したとの通知!

 

初めて出した作品が入選⁈

 

 

 

入選ということは美術館に飾られるということ

初めて人の目に触れる機会に感動と感謝の気持ちでいっぱいになりました…

 

自信の積み重ね…

初めての入選以降、また違う東京の公募展に応募したり

アートフェスにも参加したりして…

 

 

自信をつけるための行動をしていきました

 

 

 

入選、佳作、秀作、新人賞…

 

 

 

いただける賞は増えていきました…ありがたいことです!

 

 

そして、ハクをつけることはできました(実績みたいなものですね)

 

 

しかし…自信をつけても絵は売れませんでした…

 

 

 

絵を販売する行動をしていなかったから、当然です…

はっきり言って自己満足です

 

 

 

自信を失いたくないからまた応募する…

 

 

お金だけがどんどん減っていく月日…

 

 

本当にそれでいいのか?

 

 

絵で生きていく為の行動がどんどん私を追い詰めていきました

 

 

そして、新人賞をいただいたのを最後に公募に出す事を辞めました

 

 

それよりも

絵を買っていただく方法はないのか?

 

 

私にはその方法を見つけることのほうが大事になっていたのです

自信も一瞬でなくなる言葉

 

公募展に出す生活を辞め

バーで働きながら絵を買っていただく方法を探しました

 

 

 

まだこの頃はリアルな世界で買ってもらう事しか頭にありませんでした

 

 

 

相変わらず、絵で収入を得る方法がわからず

ただバーで働いて生活する日が続きます…

 

 

そんな時、あるお客さまに耳を疑う言葉を言われました…

 

 

お客さま「お前の絵、買ってやるよ〜笑」

    「それで、お前が死んだら価値が出るかもね〜ハハッ」

 

鼻で笑いながら言ってきたのです…

 

そんなに可哀想に見えたのか…

 

確かに絵は買ってもらいたい

 

 

でも、私の絵も見ていない人が買うってどういうこと?

というより本当に失礼な事言う人だな!

 

 

バカにされている感覚に怒りを覚えました

それと同時にお前には絵描きになるなんて無理でしょ!

と言われているみたいで落ち込みました…

 

 

その方には丁重にお断りをして

その方にはそれ以降、絵の話もしませんでした

 

 

でもあの失礼なお客さんの言葉が頭から離れません…

 

 

やっぱり無理なのか…

 

確かに絵で稼げてないしな…

 

私のやっている事って無意味なんじゃないか…

 

 

そんな気持ちが大きな波のように襲ってきます…

 

 

 

 

でも…

 

 

 

 

それでも諦められない気持ちのほうが強かった…

 

 

 

怖くても、落ち込んでも何を言われてもやりたい事をやる!

また茶化されるのは怖いけど…

お前には無理でしょって言う人に会っちゃうかもしれないけど…

 

 

本当の夢は画家になることだから!!

 

 

お店で画家になる事を語ることはやめませんでした…

 

私の過去の事や

 

独学で絵を描いている事

 

公募展に出して賞をいただけたこと

 

これからやっていきたい事

 

販売方法を探してるけど見つからない事まで

 

 

知ってもらうためにいろんな会話をお客さまと共有していきました

そして、そんなある日

 

 

 

個展やらない?

 

 

 

 

東京で自営業されてるお客さまからのお誘いでした

 

 

え?

 

え?いいんですか⁈

 

個展なんてした事ないですよ?

 

 

 

ドキドキが止まりません!

 

その方は場所代は出すけど、絵が売れた代金で返してとの事でした…

 

 

悩みましたがこんなチャンス滅多にありません!

 

売れるかわからないけどやりたい!とお伝えし

初めての個展をする準備に取り掛かりました

 

数ヶ月後…

 

 

私は東京にいました

 

 

会場は表参道にある同潤会アパートという建物の一角(今はありません)

 

こんなすごい場所で個展ができるなんて!

 

夢を見ているかのようでした

 

どうにかいろんな人たちの助けもあって無事、初の個展をする事に

 

緊張とワクワクと不安と恐怖とぐちゃぐちゃになりながら在廊しました

 

そんな中、

 

 

いろんな方が絵を見てくださって…声までかけてくれて…

そんな光景に感動して泣きそうなぐらい嬉しくて…

 

もう、それだけで満足!ていうくらいの気持ちになりました

 

 

ところが、もっと幸せな出来事が…

 

 

ある方が一枚の絵の前に止まりじーとその絵を見つめていました

 

 

声をかけるか悩み、もじもじしながらその方の顔を見た時

 

 

その方はなぜか泣いていたのです…

 

 

 

大丈夫ですか⁉︎慌てて声をかけると

 

 

 

「この絵が母が亡くなった時の空に似ていたから…つい…」

とおっしゃってくれて…

 

 

 

それは私の描いた絵で思い出が蘇ったとの事でした

 

私はなんて幸せ者なんだろう…

 

こんな光景に立ち会えるなんて…

 

この先、絵を見て泣いてくれる方がどれだけいるだろうか…

 

 

 

絵描きになると決めて今までやってきた事が全て報われた

 

そんな気持ちにまでなりました

 

 

その方は絵を買われなかったのですが後日オーダーという形でご購入頂きました

 

 

そして、幸せな気持ちと感謝の気持ちを持ち帰り無事、個展が終わりました

 

 

1週間の期間、たくさんの方が来てくれて、アドバイスや、意見なども

たくさん聞く事ができました

 

 

 

感謝しかありません…

 

 

肝心の結果はというと……

 

 

トントンです!!!!

 

 

会場費は払えました!!!

 

利益はありません…画材料いれたらむしろマイナスです!

 

 

それでもよかった!

あんなに幸せな気持ちになれた個展なら!

 

 

公募展に出すと決めた日から賞をもらい

 

個展で幸せな気持ちを持ち帰り

 

利益はマイナスになったけど、自信と、勇気と諦めない気持ち、

ここから本当にやれるんだと確信した経験ができた!

 

そんな経験が私を次の出逢いへと導いてくれたのです…

新たな出逢いで光が差した画家への道?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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