
こんにちは!noraです
動物を描く時、私は写真や画像を参考にするのですが
その時にこんなことで迷うことはないですか?
・色の種類が多すぎて、どこから塗ればいいかわからない…
・写真の色を真似ているのに、なぜか変になる…
・配色を変えたいのに、元の画像の色が頭から離れない…
参考にする画像の色が複雑で混乱したり
自由な色で描きたい!!と思っていても
元のカラー写真や画像を見てしまうと
どうしても、元の色などに引っ張られてしまいますよね…
目次
最近、私も色の迷子になりました…
私は最近、黒と茶色の毛が混ざっている犬の絵を描こうと思ったのですが
久しぶりに色の迷子になってしまいました…
茶色い毛は他の色味にすると…
あれ?
なんか変になる…なんでだろう?
黒の毛の部分には青や、紫を使ってみたのですがなんかパッとしなかったり…
その結果
数日その絵を放置するというところまで迷い込んでしまいました!
特に動物の絵では毛並みにたくさんの色が入り混じっていたり
その動物や色っていうのがあるので、見れば見るほど迷子になる…
でも最近、ある方法を試してみたら、びっくりするくらい塗りやすくなったんです!
そんな、色で迷子になりがちな時に試してほしい簡単な方法をご紹介します!
そして、楽しく絵を描くための参考になれば幸いです
白黒にする事で何が変わる?!
さっそく、色の迷子から抜け出す簡単な方法ですが
「参考にする画像や、写真を白黒に変える」です!!
え?それだけ……?となりそうですが
ここで重要なのは
「視点が変わる」という事なんですね
なぜ視点が変わるのかというと
色の情報を削ぎ落として、明暗(光と影)にだけ集中することができるからです
絵は光や影、遠近感や、色などのいろんな情報が含まれています
しかし、これらを一気に理解することって最初は難しいんですよね…
そこで!まずは情報が多い色を取り外していきます
そうすると、光と影、遠近感などを見えやすくしてくれるんです
色を使うことって本当に楽しいですが、同時に迷いも出ます…
「ここにこの色を使いたいけど、この色と合うのかな…?」など
色の組み合わせに不安になることってありませんか?
特に初心者さんや、色の引き出しを広げたい人にとって
写真や画像の色は、ときに"呪縛"になってしまうんですね
そう!縛られてしまう感覚です
この色じゃないといけないんだ!この色でいいはず!
画像と同じような色だけが正解なんだと思ってしまう…
でも、そこを白黒に置き換えて考えてみると
その頑固な呪縛が一気に解放される感覚に気づくことができます
そして「ここは明るい」「ここは暗い」というシンプルに考えていく事で
明暗をつけやすくして
その後の色でどう表現したいかを見えやすくしてくれますよ
白黒に置き換える最大のメリット
この方法は情報をあえて無くして視覚を単純化する方法です
そうすると、以下のようなメリットが出てきます!
色に振り回されない
特に色で自由に描いてみたい人にとっては
元の色と比べてしまって色をどう扱えばいいのかわからなくなる…ってなりませんか?
そんな時に白黒の画像を使うと
本来、あなたがイメージした色や配色をのせやすくしてくれます
これは元の色を考えないで、明暗を崩さないように
どんな色を使いたいんだろう?と考えていくのがコツです
自分らしい色を見つけたい人はこちらを参考に👇
配色の幅が広がる
実際の色ではないあなたの色でも、明暗さえ意識していれば
違和感のない絵が出来上がります
そして、この動物にはこの色が合うのね!とか気づきも増えてきます
そうやって、目の前にあるモチーフの色の呪縛から解かれた感覚は
自分の頭の中の色のイメージをしやすくしてくれるんですね!
絵にインパクトが出る
写真、画像のそのままではなく
自分の世界観を色で表現できます
これは私のお客さんからよく言われるのですが
色が独特で迫力あるね!優しい絵だね!など雰囲気をいつも色を感じてもらってる気がします
インパクトのある絵を描くには
色が一番視覚的にわかりやすいのかなと思ったりもします
(構図やタッチで見せる方法もありますが…)
そして、何より世界観を表現しやすいです!
色の組み合わせだったり、配色の仕方に独自性が出てくれば
それはあなたにしか表現できない唯一の作品になりますよね!
その独自性を磨く意味でも白黒画像は
あなたの感覚を解放してくれる方法だと思います
ということで、実際にやってみました
最近、色の迷子になった犬の絵をこの方法で描いてみました!
まず、参考にする画像をスマホで白黒に変換して
そこから形と明暗を中心に描き始めていきます
すると…
・配色が自由になったり
・明暗がしっかりしているから、ブルーやパープルなどに赤を入れてみたりと
派手な色を置いても不自然にならない
・筆がスムーズで最後まで一気に描き切れた
今回の犬の絵も
背景に鮮やかなブルーやオレンジを入れ、毛並みに赤や紫を混ぜていますが
それでも、全体がまとまって見えるのは
最初に白黒で考えて明暗をはっきりさせたおかげだと思いました
あなたにもできる簡単ステップ!
それでは、実際に自由な色で描くを楽しんでもらえるように
簡単なステップ3つをお伝えしたいと思います
参考写真又は画像を白黒にする
まずは、画像や写真を白黒に変えてみましょう!!
画像はスマホやPCの写真編集機能で色を無くすこともできますよね!
写真はコピー機で印刷すれば白黒にできます
ここはスマホがあれば簡単にできると思うので試してみてくださいね
形と明暗を観察する
私がよくやるやり方は
目を細めてぼんやり画像を見たりします
そうすると、細かなところは見えずに大まかな明暗がわかるので
光と影のバランスが掴みやすくなりますよ
ポイントは細かな部分よりも大きな面の明暗を意識してみていくことです
私は先に影から描いていくのですが
- 一番暗くなる影はどこだろう?
- その二番目に暗くなる部分は?(色でいうならグレーの部分)
- 一番明るい箇所はどこ?
こうやって画像を見ながら明暗を分けていくといいですよ!
ちなみに影の部分を画像通り黒を使うんじゃなくて
暗い赤、青、紫あたりで塗っていくと面白い効果が出ます
(今回私は暗めの赤を影に使いました)
色は自由に置く
色を自由に置くと描いてありますがちょっとだけコツがあります
ポイントは明暗差はしっかり保つということです
というのも、本当に好きな色を塗りまくってしまうと
ごちゃごちゃになってしまうからです…
せっかく明暗で分けてたのに色でぐちゃぐちゃになったらもったいないですよね!
そこで、もう一つのポイントはいろんな記事でもお話ししてる
暖色、寒色は意識して使うといいかもしれません
黄色や赤、オレンジなどは暖色
青系の色味は寒色といった感じです
これを知っているだけでも、色で遊ぶ感覚になれると思います
・影には青?緑?紫?それとも赤?
・光は白?黄色?オレンジ?水色?
他にも色に白や黒を混ぜて彩度(鮮やかさ)を下げて
絵の所々に使うとまとまりを作ることもできます
この辺は色の作り方にもよりますがさらに知りたい人は
こちらを参考にしてみてくださいね
nora流の絵の描き方も参考までに笑
[アクリル絵画]描き方シリーズ 厚塗り重ね塗りでnora式ハスの花
ペインティングナイフで描く!ひつじの描き方〜失敗しないコツも紹介!〜
[アクリル画]キャンバスにはムリ?どれだけ細かく描けるか検証!
色を自由に扱うのは少しコツが必要ですが
正直、慣れっていうのもあります笑
知識を実際に使っていけば使っていくほど身についていく感覚です
ですので、最初はできなくて当たり前!と思って
どんどん色の組み合わせを試して楽しんでくださいね
さいごに…まとめとお誘い
絵を描くとき、色は魅力的な武器ですが
ときに迷いや不安も出てくると思います
だからこそ、、一回「色の情報を削ぎ落とす」
という方法を取り入れてみてください
- 白黒に置き換える
- 形と明暗を観察する
- 自由に色を置く
白黒画像を参考にして描くと、光と影の本質的なものが見えてきます
その土台に、自由な色を重ねていくと
驚くほど絵にまとまりや迫力が出てきますよ!
もし、「色選びが苦手…」「写真通りに描くとつまらない」と
感じているならこの方法をぜひ試してみてくださいね!
きっと新しい発見がありますよ
ちなみに、この方法は写実的に描きたい人にも使える方法です
色でもモチーフを単純化して形や、質感などを見えやすくしてくれます
どっちの人にも使える方法なので是非やってみてくださいね〜
それでは、私も挑戦する絵があるのでこのへんで!
何に挑戦するかって?
今まで、動物や花、植物を描いてきましたが
次は私の色で風景画を描いてみたくなりました!
出来上がったらこっそりメルマガでお知らせしたいと思います!
描き方なども見つけたら随時、メールでお知らせしますね
そして、この機会に…
メルマガに登録していない人は是非、私とお仲間になりませんか?
絵の描き方講座も作っているので興味があったら是非是非です!!
一緒に自分らしい絵を見つけていきましょう!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
nora