![[動物画] 黒の動物をどう描く?毛の光沢感を出す○秘テクニック](https://i0.wp.com/egakumonosasi.com/wp-content/uploads/2025/04/0b545f2b02872c7558d92e6daab733e2.jpg?fit=1200%2C630&ssl=1)
こんにちは!noraです
久しぶりに描き方の記事です
というのも、黒い猫や犬、クロヒョウなど、黒っぽい動物を描きたい時に毛の光沢感など
どの色で表現していけばいいんだろう?と私自身悩む事がありました
思ったより、黒い動物って難しくないですか?……て私だけでしょうか。
今回はそんな黒のネコや、犬を描きたい時にグレーや、白を使わずに毛の光沢感や、配色の色についてお伝えしたいと思います
あなたの相棒(犬やネコ)が黒い毛並みなら参考になるかと思います!
ちょっと他とは違うnora流、色の使い方を是非、活用してみてくださいね!
目次
漆黒の色を出すには……
まず初めに、黒の動物を表現すると言いながら……
黒の絵の具は使いませんっっっ!!!
私が主に使う色はディオキサイジンパープルという色のアクリル絵の具です!
この色は私的に黒より柔らかさをだしたり、深みを出す色だと思っています
水で多めに溶けばきれいなパープルですが、この色を重ねれば重ねるほど漆黒の黒に近づいていきます
黒でベタ塗りよりも奥深い感じになるので騙されたと思って使っていることをおすすめします!
そして、このディオキサイジンパープルを使った上で、それだけだとただの黒い塊に見えてしまいます…
実際、動物の毛並みに光があたれば光沢感が出ます
では、光が当たって色が変わる部分はどういう色を使っていけばいいのか?
先ほどお伝えしたディオキサイジンパープルは黒ではなく紫です
この紫に近い色を使っていくといいということですね
光沢感を出すには類似色がカギ⁉︎
では、深い紫(ディオキサイジンパープル)に近い色とはなんでしょうか?
それは「類似色」を活用するです
これは色相環で見ていくとわかりやすいと思います
類似色というのは、紫と隣り合った色たちの事です
上の画像でいうと、紺色、赤紫ですね
馴染む色と捉えてもらえればいいかなと思います
深い紫に青系や、赤系の色味でまとめると違和感のない組み合わせができます
ちなみに、濃い紫に近い色は、当たり前ですが、紫の色味を変えた紫です…
淡い紫とか、明るい紫のような紫の色味を変えていくとグラデーションのようになってまとまった配色になります
そして、その色味を変えた紫を使っていけば光沢感を出すことも可能です
しかし、さらに面白みをだすには青系や赤系を使ってみるといいですよ!
ちなみに、nora流は青は必ずっていっていいほど取り入れています
その青や赤系を光が当たって色の変化がある部分に使っていきます!
黒い動物にはグレーや、白を使いがちですが…
先ほどもお伝えした通り、黒い動物に光があたればその部分は光沢します
下の画像のように光って見えますよね!👇
通常だと、黒い動物の光沢感がある部分にはグレーを使います…そして、ハイライトには白を使うのではないでしょうか?
そこを、青や水色、赤系などで表現していくということですね
この時、意識しているのが、「光の当たる線」ではなく「光の当たる面」で描くということです
毛の流れや、体のふくらみ、へこみによって、光って見え方が変わってくるんですよね〜
そして、次に実際の色の使い方について説明していこうと思います!
黒い犬を描いた時の配色パターン
ここでは、上記の犬の絵を参考に説明していきますね
この絵は右上から差す光を想定しています
- 1番暗い色→ディオキサイジンパープル
光が全く当たらない部分ですね
動物の凹凸感を出すにはまず、明暗をつけていくとこで全体の色を把握しやすくします
- 光は当たらないけど、塗りつぶすほど暗くない部分→ディオキサイジンパープルにブリリアントブルーを混ぜた色
右上から光が当たっている想定なので左側は暗くなります(ワンちゃんの右足部分ですね)
その暗い部分にブルー系をのせていくと光は当たらないけど、暗い箇所を表現できます👇
- 光が当たる部分→キングスブルー(鮮やかさを抑えた色)…ターコイズブルー・グリーンなど…
ここは類似色を中心にのせていますが、彩度(鮮やかさ)を抑えたグリーンもいれて馴染ませてみました!
ここで、注意したい所はいきなり鮮やかな色を入れると浮いてしまう危険性があります
彩度(鮮やかさ)を落とした色をのせていき、徐々に鮮やかさを足していくといいかもしれませんよ〜
- ハイライト→今回はピンク(柔らかさを表現したかったので)
背景に赤を使っているので、こちらも同系色のピンクを使って全体がまとまるようにしています
そして、もう一つの色の選び方は補色ですね
さらに、強い光を出したい時は補色関係にある黄色系やオレンジなどを使うと際立った光が表現できます
ちなみに…
白い毛には水色や、ピンクをのせるとまた違った印象になりますよ!
いかがでしょうか?
ざっくりお伝えしましましたが、これは色を塗り分けるというよりは重ねて塗っていく感覚で塗るといろんな色味が出てきて、面白いので、是非楽しみながら塗ってみてくださいね
使った筆は斜版筆!!
補足ですが、犬の絵に使った筆は私が絵を描く時によく使っている斜版筆です!
この筆は本当に万能で、フラットに広い面を塗ることもできたり、筆を立たせると細い線が描けたりします(筆先が悪くなるので推奨はしていませんが…)
いろんなタッチが必要になる動物画を描く時は毛並みなどを表現していくのにも便利なんですね!
斜版筆で描いたライオン👇
毛を一本ずつ描いていくスタイルには向きませんが…(その場合は細筆を使います)
細〜いさん以外は結構使える筆なので、一本は持っておいてもいいと思いますよ!
noraの絵のように、色で描く場合は是非、活用してみてください
……と、こんなふうに塗っていると…「意外と多くの色を使っている」て思いませんか?
そうなんです!
黒い動物を描く時って、実は結構色を使っているんですね
単色で塗るよりもいろんな色を重ねていく事で深みや温かさ、その子らしさが出せるようになります
私はいつも「黒を描くって、すごくカラフルな工程だなあ」と感じながら描いています
だからこそ、黒い動物って面白いし、描いているとその子の性格まで滲み出てくるような気がするんですよね〜
あなたも是非、大切な相棒もただの黒じゃない色たちで描いてあげてみてください
見るたびに、ふっと微笑んでしまうような仕上がりになるかもしれませんよ〜
楽しくない…から生まれた描き方
私 oも以前は、黒い動物を描くのは苦手意識がありました…
グレーや白で影やハイライトをつけてみるけど、どこかのっぺりしてしまったり、印象がぼやけてしまったり…
「なんか楽しくない…」って思って気付けばあまり描かなくなっていたんですね
でも、今の色の使い方を見つけてから、気持ちが変わりました
黒い動物って、色にすごく敏感なんです
ほんの少しの色味の違いで表情や印象がガラッと変わります
最初は「ムズっっ!!」て思っていましたが、今はその難しさの中にこそ、面白さや魅力があるな〜と、感じるようになりました
黒い毛並みの中に潜む紫、青、赤……時には緑や、オレンジだったり…
その色たちが重なっていく事で、その子だけの「色」が浮かび上がってくるんです!
きっと、描きながら「この子って、こんな雰囲気だったんだ」と気付けたりします、そういうのは楽しいですよね
だから私は、今では黒い動物を描く事が少し特別な感覚になっていたりします
さいごに…絵は自由です!
今回は
- 黒の動物ってどう表現すればいいんだろう?
- なんかつまらない絵になっちゃう…
- のっぺり感から抜け出せない…
そんな悩みから私なりの色の使い方についてお伝えさせていただきました
絵を描く時に、ついつい目の前に見える色に囚われてしまいがちですが、黒はいろんな色が混ざってできています
そんな黒を分解していく感覚でできたのが今の描き方でした
色には多少のルールは存在しますが、絵を描くことにはルールはないと思っています
自由に描いていい世界ですよね!
なので、あなたが今、表現方法に違和感や、しっくりきていないのなら…
私の描き方も含めて、あなた自身の塗り方を探していってほしいと思います
そのために、今回の記事が少しでもお役に立てば嬉しいです!
そして、もっと具体的な色について聞きたい!という方は是非メールください!
でも…
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是非、この機会にこれからの絵描き生活にお使いいただけたらと思います
それでは、今日はこの辺で!
最後までお読みいただきありがとうございました
nora