こんにちは!noraです
アクリル絵の具の種類について悩んだことはないですか?
私も20代の頃は何が何だかわからず知らずにアクリル絵の具を使っていたのですが
アクリル絵の具の中には
アクリル絵の具とアクリルガッシュの2種類があります
アクリルガッシュはデザインや、イラストを描く方に好まれる絵の具でその特徴は
- 不透明な絵の具
- 塗った時にムラが出にくい
- マットな仕上がり
- 耐久性に欠ける
- 厚塗りするとひび割れする
簡単にまとめるとこういう特徴がある絵の具です
そして、アクリル絵の具にも透明、半透明、不透明の3種類あるのですが
ガッシュとは書いてないけどアクリル絵の具にも不透明色がある…
これはガッシュなのか?と疑問に思った事ないですか?
私はここの部分がどうしても疑問でした…
調べても、ガッシュと、アクリル絵の具の不透明色は同じだよ!という言葉は見つからず…(調べ不足なのかもしれませんが…)
なので、今回は私の実体験を元にアクリル絵の具の中の不透明色の特徴と透明、半透明との使い方についてお伝えたいと思います
目次
そもそも、ガッシュとアクリル絵の具の違いは?
アクリル絵の具とガッシュの大きな違いは
顔料とアクリル樹脂の配合量が違うという点です
アクリル絵の具→顔料<アクリル樹脂
ガッシュ→顔料>アクリル樹脂
ガッシュは顔料の方が多く含まれているので不透明になります
そして、アクリル樹脂が少ないということは耐久性が低くなります…
例えば厚塗りした場合、乾燥後にひび割れを起こす可能性があるということですね
反対にアクリル絵の具は
顔料より、アクリル樹脂が多く含まれるので耐久性に優れていて、キャンバスや、紙以外にもいろんな素材に描くことができます
木製パネル、ガラス、石、布、革製品、スニーカーなどです
アクリル絵の具を選ぶ理由
私が特にアクリル絵の具を選んだ理由は旅の中でキャンバス(布地)を丸めて運ぶ必要があったからです
移動日にはキャンバス生地とキャンバスを張る木枠とを分解して運んでいたんですね
その時にキャンバス生地を丸める必要があります(折り畳めませんし、かさばるので)
その時にアクリル絵の具だと耐久性があるのでひび割れもせず安全に運ぶことができました
せっかく描いた絵がひび割れしたり、傷ついたりしたら悲しいですよね…
そういった理由でアクリル絵の具を使うようになりました
アクリル絵の具の不透明色の耐久性はどうなのか?
アクリル絵の具の不透明色もガッシュと同じように塗った感じはマットな感じです
下地の色も通さない不透明色なのですが…
では、アクリル絵の具の中にある不透明色はひび割れしてしまうのか?
そこが疑問でいろいろな塗り方をしてみたのですが…
結論はひび割れは一回も起きたことがないです
厚塗りした場合も持ち運んだ時もキャンバスを丸めた時も…問題なかったです
パレットに乾いた絵の具も剥がしてみたのですが…
ガッシュの場合はパリパリと結構な硬さのある絵の具に変化していました
一方、アクリル絵の具の不透明色はパレットから剥がすとゴム製のような指である程度伸ばせるぐらい柔軟性がありました
これが、アクリルガッシュとアクリル絵の具の不透明色の違いかなと感じています
アクリル絵の具の透明、半透明、不透明色を使いこなすには?
まず、透明、半透明の使い方としては
- 色を鮮やかにする
- 色を暗くする
- 色味自体を変える
重ね塗りで色を鮮やかにする
アクリル絵の具の透明、半透明は色が鮮やかなものが多いです
その絵の具を描いたモチーフに薄ーく塗り重ねることによって鮮やかさを出す事ができるんですね
例えば花を描いいたとして、描いていくうちにもっと鮮やかにしたいなという部分が出てきます
その時に透明色の色を薄ーく上から重ねる事で部分的に鮮やかさを出す事ができるんですね
色を暗くする場合も一緒です
色味を抑えたい部分などに膜を張るイメージでしょうか?
モチーフに暗い色味を重ねる事で膜がかかったかのようになります
サングラスみたいな感じですね!
影になる部分をより暗くさせたい場合は透明色の暗い色を薄ーく上から重ねる事で暗さを表現できます
色味自体を変化させる
透明色は下の色を活かしながら塗っていきます
セロハンを思い浮かべてもらうといいかもしれません
黄色のセロハンの上に青のセロハンを置くと緑になります
そ色と色が合わさってまた違う色を生み出す方法ですね
この方法を使うと、単に緑を使う場合と色を合わせて緑を作る場合とでは色味に複雑さが加わります
なので、単色とは少し違った色の変化を楽しむ事ができますよ!
これらは不透明色を使うより、下に塗った絵の具の色味を消す事なく鮮やかにしたり暗くしたり色の変化もできるので透明、半透明色を使うことをおすすめします!
不透明色の使い方は?
じゃあ、不透明色はどういう時に使うのかというと
私の場合ですが、背景のグラデーションや、モチーフを最初に塗る場合などに使っています
ガッシュとアクリル絵の具を併用している方もいますが、不透明色と透明、半透明色を上手く使うと幅広い表現が可能になると思っています
例えばライオンの絵
ジェルメディウムとアクリル絵の具の不透明色を混ぜて描いた絵です
そして、何層か色をのせた後、透明、半透明色で重ね塗りをして明るさを変えるといったやり方です
花の絵の場合も始めに不透明色である程度塗ってから透明、半透明色で重ね塗りをして仕上げています
油彩画風に描く時の楽しい塗り方
アクリル絵の具の不透明色は、耐久性があるのでペインティングナイフで大胆に塗る事もできます
こちらはメディウムなしで空の部分を塗っています
これも持ち運ぶ際、生地を丸めてみましたが剥がれる事はありませんでした
不透明色同士の色の混ざり合った感じも不意に出る厚みの変化も楽しむ事ができると思いますよ
まとめ
アクリル絵の具の不透明色はガッシュとは違い、耐久性がありました
そして、アクリル絵の具は顔料とアクリル樹脂の量で違いがあるだけです
その上で不透明色でできる表現も上手く取り入れる事でさまざまな絵を描く事が可能になります
- アクリル絵の具の不透明色は耐久性がある
- 透明、半透明は重ね塗りで色味を変化させる時に使う(鮮やかさ、暗さ、色味の変化など)
- 不透明色はデザイン、イラスト、油彩画風にも塗れて絵の具自体の色を楽しめる
不透明だから…透明色だから…と考えるのではなくて
お互いの特性を活かして作品を作る
その方があなたが絵を描く時のストレスも少なくなると思います
今回、私が今使っているアムステルダムアクリリックカラー、リキテックスプライムを使って感じたことを載せています
全てのアクリル絵の具では試していない事をご了承ください
最後までお読みいただきありがとうございました