こんにちは!noraです
私は動物画を描き始めた頃、初めて描いた絵はライオンの絵でした
そしてしばらく売らなかった絵もライオンの絵です
私にとっては辛い時期にずっと部屋で見てた思い入れのあるモチーフの一つであります
そして、今回は自由な色で
光を見つめるライオンの描き方をご紹介したいと思います
私が普段描いている描き方とグラデーションを組み合わせて一つの絵を描いてしまおう!
という唯一無二の作品が仕上がります!
ここでのポイントは
光の描き方(グラデーション)
ライオンの目の描き方
ライオンの色の選び方
などを私の独自の色選びもご覧いただけます
画像を見てそのままの色で描くのはちょっと飽きたな…
もっとインパクトのある絵にしたい!
と思われてる方にはオススメいたします
今回の動画は20分にまとめました
私のざっくり塗る加減も観れるのでよろしければどうぞ!
目次
背景の光の描き方
ここで使う技法はグラデーションです
色と色の境目がぼんやりしていてだんだん色を変化させていく方法ですね
ここで使っている色は
- チタニウムバフライト
- ニッケルチタニウムイエロー(レモンイエローみたいな色)
- ブリリアントブルー
- ターコイズブルー
- ウルトラマリンブルー
光を見つめるライオンがテーマなので光はオレンジ系でもきれいだと思います!
好きに光の色は選んでも面白いですね
アクリル絵の具でグラデーションは難しい⁈
先にアクリル絵の具のデメリットをお伝えしますね
それはメリットでもあるのですが、グラデーションではデメリットになる部分です
それは速乾性(乾くのが早い)です…
グラデーションを塗っている間に絵の具が乾き出したらそこからまた塗ると
塗った絵の具が剥がれてしまうなどのトラブルにもなります…
水を多めに含ませるのもいいのですが色むらが出てしまう可能性があります
そんな時はリターダーというメディウムを使うと塗りやすくしてくれます
リターダーとは乾燥を遅らせてくれるのと、絵の具の伸びを良くしてくれます
私のやり方は直接絵の具に30%ぐらいのリターダーを混ぜています(個人差はあります)
始めに使う絵の具にリターダーを混ぜた状態にしておきましょう!
ペインティングナイフで混ぜると綺麗に混ざりますよ
グラデーションポイント1.平筆を使って明るい色から暗い色へ
私はチタニウムバフライトからイエロー、ブリリアントブルーの順で塗っています
絵の具を多めにとって塗っていき、色の境目をぼかすイメージで
優しく何度も往復して塗ってみてください
絵の具を少なくすると塗っている途中で色ムラができてしまったり
ムラができた所を直そうとすると絵の具が剥がれてきたりと
トラブルの原因になるので多めの絵の具を塗ってくださいね
一度ではうまくいかない事もあるので絵の具が乾き切ってから
再度、色を重ねていくとだんだん綺麗なグラデーションができていきます
ポイント2.筆はこまめに洗う
グラデーションで新たな色に移る時は筆は一回洗ったほうがいいです!
チタニウムバフライトを塗ったら一回洗ってイエローを塗る
そして色の境目をその筆でぼかしていくイメージで塗っていくです
で、イエローを塗った筆を洗ってブリリアントブルーを塗るという手順です
そうすると、イエローとブルーの間に明るいグリーンが現れるので
グリーンとブリリアントブルーの境目をぼかしていきます
私も勢いがある時は忘れがちになってあっ!てなる時があります(汗)
勢いも大事なんですけど、ここはこまめに筆を洗ってあげた方がうまく塗れる可能性は高まります!
ポイント3.何度も繰り返す
一度ではなかなか色が綺麗にならないかと思います…
なので乾いたら塗る、乾いたら塗るを繰り返していきます
ここでの注意点は完全に乾いてから!二回目を塗ってください
完全に乾いてない状態は絵の具が剥がれてしまう可能性大!!です…
ちょっと休憩でお茶でも飲みながら焦らず乾くのを待ってくださいね
どうしても待てない方はドライヤーをキャンバスから話して乾かす手もあります
キャンバス地が痛まない程度に当ててくださいね
ちなみに、私は三回ぐらい塗りました!
そうすると色むらも気にならないぐらいのグラデーションが出来るので
あなたが納得する所で完成させてくださいね!
多少失敗しても重ねて塗っていけば大丈夫なので一回で諦めずに挑戦してみてください
インパクトのあるライオン
次はグラデーションで作った光を見つめるライオンを描いていきます
私はここが一番楽しいと思います!
なぜなら
ざっくり色を塗っていけば完成するから!
とは言っても、細かい目の描き方や、暗い影などはざっくりとはいかないので
ポイント別にお伝えしますね
ポイント1.モチーフはシルエットから描く
私の描き方ですが初心者さんは形を捉える事がまず難しいと思われると思います
私もだいぶん苦労しました…
そこで!細かい部分を気にせずシルエットから描くとうまくいった!という実体験から
私は今もこの方法で描くようにしています
この描き方を繰り返していくと形を捉える目が養われていくので
続けていく事をオススメいたします!
そして次にする工程は…
ポイント2.明暗をつける
ざっくり明るい部分と影になる部分を塗っていく
まずはベタ塗りで明るい部分と影の部分を塗り分けていきます
これは描くモチーフが違っても根本的には始めに塗り分けていると
その先の工程がわかりやすくなるのでオススメいたします!
明るい部分はイエローオーカーで暗い所はバイオレットを使っています
初めに明暗を分けておくとその後の色を塗る工程や
形の崩れなどが防ぐ事ができるのでできれば初めにやっておいてほしいですね!
ポイント3.暖色と寒色を使い分ける
次に色をのせていきます!(ここがわたしが一番好きな所!)
その色なんですが…暖色と寒色を用意していただければと…
私は暖色にレッド、オレンジ、ピンク、イエローオーカー
寒色にターコイズブルー、バイオレット、パープル、ブリリアントブルーを選びました
暖色で光が当たる部分を寒色で陰になる部分を
ブルーやバイオレットなどは後退色ともいわれ距離感を感じる色でもあります
なので陰になっている部分を寒色にする事で奥にある印象を作る事ができるんですね
反対に暖色は前進色といわれ、前に出る色味なので光が当たる部分に
のせることで、寒色より浮き出たような印象を作る事ができます
その事を踏まえて……
好きな感じで塗っていってください!
難しい技法は何もないです!
筆は私は斜版がやっぱり塗りやすいと感じました(大胆に塗れるので!)
影と光が当たる部分に気をつけながら色を配置していってくださいね
ちなみに光から一番遠い位置になる部分、顔と毛並みの境目が一番暗くしてあります
ポイント4.ライオンの目の描き方は重ね塗り
以前にもお伝えしていますがこれは猫の目の描き方を使います
ライオンの目は猫の目と似ています
猫の目のように瞳孔は縦長ではないですが透き通るような目を意識して描いていくと
うまく表現できますよ
その時に大事なのは重ね塗りとぼかしです
今回は描く目が小さすぎてぼかしが目立たないという失敗を犯しました…(反省)
なので重ね塗りで乗り切ります!
暗い色から徐々に明るい色をのせていきます
使った色は
ブラウン→ゴールドオーカー→イエローオーカー→チタニウムバフライト→ホワイト(ハイライト用)です
最後にハイライトを入れたら輝く目を表現できますよ!
最終段階!暗いパープルで毛並みを描き分けていきましょう
ここもざっくりでいいのですが、毛並みを表現するために
毛の流れが変わるところにラインを引いていきます
ここを細かく描いてしまうとラインが目立ってしまうので
ここも陰になるだろうなと思うところに線を引いていきます
一番暗くなっている所を描いていくイメージでいいと思います
最後にチタニウムバフライトでハイライトを入れていく
最後は光が一番当たっている部分を表現していきます
ライオンの頭や目の上、出っ張っているところにのせていきます
ここまで塗れたらもう完成です
最終、微調整して、私は動物のヒゲを描いたら終わりと決めています
あれもこれもと気になってしまうので終わりは決めておいたほうがいいと思います!
最後に
今回使った技法は
- グラデーション
- ぼかし
- ベタ塗り
- 重ね塗り
でした
今回は色を混ぜたりなどせずに単色同士をどう組み合わせるのか?
という視点から解説しました
そして、暖色、寒色を知っておく事で配色する場所や、組み合わせなども
理解していただけるのではないかと思います
ベタ塗りは初心者さんでもわかりやすいかと思います
私もベタ塗り好きですが、キャンバス上で色が意図しないところで混ざり合うという
現象がたまらなく好きですw
必然も大事ですが思ってもみない所にまた表現が追加されるアクシデントととるのか
新しい技法ととるのかはあなた次第です
なので、怖がらずにどんどんいろんな絵を描いていってまた新しい
表現ができた時には私にも教えていただきたいです!
最後までお読みいただきありがとうございました