私が3ヶ月間、沖縄、伊江島という所に滞在していた時のお話です
絵描きとして本当に感謝したいお言葉をいただいた思い出の島…
そして泣きそうなぐらい嬉しかったので記録として残しておこうと思います
あなたも絵描きとしてこの言葉に出逢えたらきっと泣いちゃいますよ!
海、畑、自然の島、伊江島
伊江島という所は農業の島と言われているくらい
綺麗な海と畑が大半を占める島です
そこで3ヶ月、絵を描く生活を始めました
そこでは葉タバコ農家さんの所にお世話になっていたんですが
私はそこのお母さんと仲良くなりました
今までの人生で最高の言葉
私が絵描きだという事も話していて
畑仕事が終わった後に沖縄のマグロや、手作り料理を持ってきてくれるほどよくしてもらってました
そんなある日、お母さんと畑で休憩していたら
「絵を描いてくれない?」と依頼してくれたんです
全然絵に興味なさそうだったのに急にです…聞くと
お母さんのお友達にプレゼントしたいという事で頼まれたのですが…
値段も何も聞かれなかったのではじめに説明しました
キャンバスの大きさとか画風、モチーフは何なのか?
必要な事は全部聞きました
そして一番聞きたかった事…
私の絵の値段は○○万円ですよ?
お友達のプレゼントにしては少し高くないですか?と正直に話したんです
画家としてはどうかと思いますが…
万単位なら他にプレゼントできるものがあることも素直に言いました…
そして、私にお母さんが返してくれた言葉が最高すぎました…
「でもさ、絵って一生ものでしょ?」
「画家さんて作品が一生残って欲しいと思って作るでしょ?
だったら私がその作品を買ったら一生ものって事だよね?」
「だからnoraから買う絵がどんな値段でも私は安いと思うよ?」
私は画家として初めて言われた言葉でした…(泣)
そして、改めて気づかせてくれた言葉でもあります
私が死んでも残ってくれる絵を描けているか?
あの言葉をいただいて以降、さらに考えるようになりました
画家は自分の作品を後世に残す事ができる
じゃあ、その作品のために、その作品を購入されるお客さまに
最高の状態を保つ事をしているのか?
私が思うのは技術面ではなく、全身全霊で作品を生み出す気持ちのことです
それはきっと生きている絵を描くこと
自分の気持ちをさらけ出して絵に向かえているのか?
技術ばかりに意識がいっていないか?
絵を描く、絵を見てもらうを意識すると
間違えて綺麗に見せたい、見栄え良くしたいと思ってしまいがちです
ただ、それは生きている絵ではないと想っています
スキルよりマインド
私がこの旅で改めて思う事があります
それは絵にはスキルよりマインドが大事という事です
旅中にも絵を買っていただくありがたい出逢いがありましたが
買っていただいたのはスキルではない
想いを買ってくれているのだと改めて感じました
特にオーダーというのはお客さまの気持ちと私の気持ちを組み合わせて、初めてできる作品です
そして、その想いを購入してくれるからこそ、大事にしてもらえる
残る絵、生きる絵というのはそうやって出来ていくのだと実感しています
さいごに
伊江島でお世話になったお母さんに無事、絵をお渡して島をあとにしました
その後、プレゼントされたお母さんのお友達からも感謝の画像付きのメールをいただき
「一番目立つ所に飾ってます!ずっと大事にします!ありがとうございました!」
と本当にありがたいお言葉をいただき、感謝の気持ちでいっぱいになりました
感謝と感謝が次につながる…
ありがとうでいっぱいの旅にしたいと心に決めた島生活でした
つづく…