こんにちは!noraです
あなたは絵の具で影を塗る時に何色を選びますか?
そのモチーフの色に少しずつ黒を混ぜたりでしょうか?
実は影色は黒を混ぜなくても作ることができるんです
今回は私が普段から使っている影色の選び方をいくつかご紹介します
この選び方をするといつもと一味違った絵が完成すると思いますよ
私が黒色を使わなくなった理由
初めて絵を描き出した時の私は影は黒でしょ?と思い込み
モチーフの色にだんだん黒を混ぜて影を作っていました
それでも全然いいのですが、なんかこう……
メリハリがつき過ぎてしまう?
というより……不自然感が出ている気がしたんです
何で不自然なのかわからずわそのまま描き続けてはいたのですが…
やっぱり何か違う!!
それからいろんな色で試してみました
そしてようやく、私なりにしっくりくるものがありました
その色というのはパープル、濃い紫を使う事です
黒から紫に替えてみた結果…
私なりの見解にはなりますが…
絵が出来上がった時の印象が柔らかくなったと感じました
例えば
下のヒョウの絵は影に黒を使っています
迫力を出したかったので黒にしたのですが想った通りの迫力がでますよね!
そしてもう一方の絵は影に紫を使った絵です
特に迫ってくる猫の絵はヒョウの絵よりも少し柔んだ感じがしませんか?
メリハリをつけたい時などは黒を使う事も全然あってもいいと思います!
ただ、ヒョウの絵も少し黒だけが浮くような感じがしたので
私はやっぱりこれからも使う事はしないだろうなと感じました
寒色で陰影を表現する
モチーフに光が当たって影になっている部分を塗り分けていく時に
白と黒を混ぜたグレーや、色に黒を混ぜて暗い色味を作っていたりしますか?
そんな時は寒色を使ってみる事をオススメします
視覚的に冷たい印象を与える色のこと
青、青紫、青緑、緑などですね
寒色は後退色といって実際の距離よりも遠くにあるように見える色です
その特性を活かして
陰影を作っていくことでものが立体的に見えたり
違和感のない絵を描くことができると想います
ちなみに、私の絵は寒色を何層にも重ねたり、細かく塗り分けたりして
現在の作品が出来上がっています(特に木の部分は影を塗り分けています)
ちょっと私の描き方は独特かもしれないのでアレですが…
写実的に描く(見たものをそのまま描く)場合にも使える知識なので
寒色を駆使して陰影を作ってみてくださいね!
影を作る時は補色を混ぜる
もう一つの方法は
補色を使って影を作っていくです
補色というのは色相環でいう反対の関係にある色のことです
赤だったら緑が補色ですね
その色同士を混ぜていくとだんだんグレーになっていきます
つまり、彩度が下がっていくので影に使いやすいんです
(彩度とは色の鮮やかさの度合い)
白と黒を混ぜてもグレーは作れるじゃないか!と思うかもしれませんが
大事なのはグレーを作ることではなくて
色味を残しつつ彩度を下げていくことを目的にします
例えば
黄色の補色は紫です
黄色のモチーフに影をつけようとする時
紫を少しずつ黄色に混ぜていきます
そうすると黄色が強い時の色と、紫が強い時の色とできて
さまざまな色味を作ることができるんですね
ちなみに黒と黄色を混ぜると深いグリーンになりますので
補色で混ぜた色味とは違ってきます
[補足] 光の部分は暖色を使う
光が強く当たる部分は白だと思うのですが…
あまり使いすぎると違和感を感じませんか?
白と黒は何かと強く出てしまう印象があります
使いすぎると浮いてしまうとかですね
そこで強い光以外はさまざまな暖色を使っています
私のお気に入りはピンク、クリーム、オレンジあたりですね
例えば
りんごを描く場合、りんごは全体が赤色です
その中に光が当たるところをオレンジや、少しピンク
強い光が当たるところをクリームと塗り重ねていくと
面白い効果が出ると思います
逆にりんごに陰影をつけるなら緑、青、紫あたりを塗っていきます
普段、このモチーフにはこの色は使わないでしょーって思っていても
意外とイケるじゃん!ていう効果に出会えますよ
まとめ
今回は絵の具で影色を塗るなら黒以外を使うことの説明でした
- 紫を使う
- 寒色で陰影を出す
- 補色を混ぜて陰影をつける
- [補足] 暖色で光を出す
この4つを意識していれば黒や、白を使わなくても
表現の幅は広がると想います
PS.
私ごとですが、私の絵の塗り方、色の選び方の根本にある想いは
見えている世界は一つじゃないという想いです
私たちが見えている色はもしかしたらほんの一部かもしれない…
一つのモチーフにはまだ見えていない色があるのかもしれない…
なので、このモチーフにこの色使っていいのかなー?とか
そのモチーフにその色味がなくても使ってみてください!
その色をどこに置くかで印象が変わることだってあるので
固定概念は一旦置いておいて、好きなまま表現していってくださいね!
色を使ってどんどん楽しく絵を描いていってくださいね
最後までお読みいただきありがとうございました!